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【防災施策】中部9県の防災幹部、女性ゼロ 着替えや授乳、避難所運営主導
防災計画や災害時の避難所運営の指針づくりなどを主導する中部9県の防災関連部署に女性の幹部がいないことが、各県に対する取材で分かった。9県は愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀、静岡、石川、富山。防災・危機管理部局のうち、防災計画の策定や備蓄、避難所運営に関する指針・マニュアルづくりを所管する部や課(出先機関は除く)の2019年度の人員を尋ねたところ、課長以上の幹部は計60人すべて男性。担当職員に広げても女性は全体の7.1%にとどまった。防災職員に女性が少ない理由について、三重県防災対策総務課の担当者は「災害対策本部を設置すると、仕事は深夜や明け方まで続くことになり、女性は体力的に厳しい面がある」と説明する。6月末まで岐阜県危機管理部次長を務めた福手恭子さんは「市町村との会合に出席すると他はすべて男性で、県の防災担当の幹部が女性ということで珍しがられた。女性であることを会話のきっかけにし、防災対策でも女性や障害者、外国人らへの配慮の必要性を考えてもらうことができた」と振り返る。【7月30日 中日新聞より】