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【防災施策】多様な避難者どう守る? 女性目線で気配り 静岡県総合防災訓練
静岡県・南駿地域総合防災訓練が3日、沼津市、裾野市、清水町、長泉町で行われた。裾野市生涯学習センターには、「女性目線の避難所」をモデル的に設置した。事前に全8回講座で避難所生活の問題点を学んだ住民有志は、乳幼児や障害者ら家族が使用する福祉スペースを設け、住民主体の運営を図るために本部や衛生、救護世話などの係分担も考えた。沼津市立原東小の訓練には、多くの外国人が参加した。「どこに逃げれば、支援を受けられるのか知らなかった」と、フィリピン国籍の外国人は初参加の訓練で、災害時の避難行動を確認した。原東部地区を担当する秋山誠一市防災指導員は「まずは訓練参加を促し、日本の防災文化を知ってもらうことが第一歩」と強調した。長泉町在宅福祉総合センター「いずみの郷」では、福祉避難所の開設訓練を実施した。同町社会福祉協議会の担当者は「デイサービス利用者の対応と合わせ、多重業務をこなすには明らかに人手不足」と懸念している。県健康福祉部の担当者は「避難所ごとの役割を理解した上で、要援護者の家族や地域住民らが福祉避難所の運営に協力する必要がある」と指摘した。【9月4日 静岡新聞より】
▼平成 29 年度静岡県総合防災訓練 実施計画
http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/saitai/documents/29sogobousaikeikaku.pdf