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【防災施策】宮城・丸森町、福祉避難所開設に遅れ 事前指定機能せず、臨時設置4人入所

台風19号豪雨で被災した宮城県丸森町は29日、高齢者や障害者を対象とした福祉避難所を国民健康保険丸森病院に設置した。町が事前に指定していた福祉施設が満床で受け入れできず、臨時的な措置。小野良孝病院事務長は「一般の避難所はバリアフリー化が進んでおらず、トイレや入浴もままならなかった。快適な生活を送れるよう支援したい」と話した。町は2005年に協定を結んだ同町の社会福祉法人「ウェルフェア仙台」に福祉避難所の開設を要請したが、被災したショートステイの利用者らを受け入れたため、対応できなかった。町は内閣府と交渉し、当初想定していなかった病院での開設にこぎ着けた。期間は約1カ月の見込み。県内では仙台市が12~13日、福祉避難所を3カ所設置し、計5人が避難した。市健康福祉局総務課は「東日本大震災では施設側との調整がつかず、うまく開設できなかった反省がある。事前指定を増やすなど次善策を講じたことが迅速な対応につながった」と話す。東北福祉大の阿部一彦教授(社会福祉)は「2週間も一般の避難所で過ごし、蓄積したストレスの軽減が欠かせない。過酷な避難所生活を避けて自宅に戻った高齢者や障害者もいるとみられ、行政は積極的な把握に努めるべきだ」と指摘した。【10月30日 河北新報より】