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【防災施策】山形・豪雨被害から1年 蔵岡地区で「輪中堤」整備や早め避難の独自基準設定で対策強化
山形県最上地方に被害をもたらした記録的豪雨から5日で1年となった。最上川に合流する角間沢川が内水氾濫し、全85世帯のうち67世帯が床上・床下浸水した戸沢村蔵岡地区では、集落を取り囲む「輪中堤(わじゅうてい)」の整備や地区限定の避難基準設定など、ハード、ソフト両面での対策強化が進められている。輪中堤は国と県が整備する。集落と一部農地を囲むように農道をかさ上げして築くもので「昨年と同規模の出水から集落を守れる」(東北地方整備局新庄河川事務所)ということである。国・県が輪中堤整備を進める一方、村は住民の避難迅速化に力を入れる。村は過去の雨量と浸水発生のデータを分析。家屋浸水まで約4時間の余裕が持てるとして、大雨・洪水警報の発表後、雨量が80ミリに達した時点で避難を促す同地区限定の新基準を設定し、住民に理解を求めた。【8月6日 河北新報より】