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【防災施策】秋田大雨 気象台長が首長に直接電話 危機感伝え迅速避難に
先月、記録的な大雨でおよそ2000棟の住宅が被害を受けたものの死者やけが人が出なかった秋田県では、秋田地方気象台の和田幸一郎台長が市長や町長に直接電話をかけ、自治体のトップと災害が迫っている危機感を共有できたことが迅速な避難の呼びかけにつながっていたことがわかった。和田台長は秋田に赴任する前は盛岡地方気象台の台長を務め、去年8月に岩手県岩泉町のグループホームが浸水し9人が死亡した台風10号の反省から、着任後は秋田県内すべての市町村長と会って携帯電話の番号を交換し、ホットラインを築いていたということである。連絡を受けた秋田市の穂積志市長は、「『50年に1度に相当する大雨が降りつつある。十分注意するように』というお話をいただき、心構えができた。緊張感を持つ最初のきっかけだったと思う」と振り返った。大仙市の老松博行市長は、「避難勧告の決断は台長からの電話が大きな契機になったことは間違いない。対策を進めるうえで貴重な情報だったと大変感謝している」と話した。【8月4日 NHKニュースより】