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台風16号 迅速避難 犠牲者なし 河川改修、防災の意識高まり/宮崎

九州を20日に通過した台風16号では、各地で激しい雨となったが、土砂崩れや河川決壊による犠牲者は確認されていない。国土交通省九州地方整備局は「九州は災害が多く、行政や住民の防災意識が高まっている」とみる。宮崎県日向市では耳川が20日午前2時、洪水が起きる恐れのある「氾濫危険水位」を超えたが、氾濫はしなかった。2005年の台風14号に伴う豪雨で耳川があふれた経験があり、県が河川改修工事に着手。市防災推進課は「堤防のかさ上げで、氾濫を防げた」という。延岡市では、北川流域が広く浸水した。北川でも1997年の台風19号で582世帯が床上浸水し、国や県が河川を改修。川の周りの田畑に越水させ、洪水被害を軽くする堤防「かすみ堤」を導入しており、住民も市の勧告を受けて積極的に避難した。花渡川や万之瀬川などが氾濫危険水位を超えた鹿児島県の県危機管理防災課も「東北を襲った台風10号の被害もあったので、避難準備情報の段階で住民が積極的に避難してくれた」としている。【9月20日 西日本新聞より】
▼国土交通省九州地方整備局 水災害は新たなステージへ「減災・九州」
http://www.qsr.mlit.go.jp/n-kawa/bousai/index.html