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地震発生から津波襲来まで、犠牲者1326人の行動をGoogleマップ上に可視化したアーカイブ公開
岩手日報社が9日、東日本大震災の津波の犠牲者の行動をGoogleマップ上に可視化したデジタルアーカイブ「忘れない 震災犠牲者の行動記録」を同社ウェブサイトで公開した。岩手県の津波の犠牲者が、地震の発生した2011年3月11日14時46分にどこにいたのか、また、津波が襲来した時点でどこにいたのかを遺族に取材。居場所が詳細に判明した1326人について、移動の始点・終点をGoogle マップにプロットし、2D/3D地図・航空写真上で時間軸に沿って再生できるようにした。遺族の了承を得た687人については、マップ上にプロットされた各点をクリックすることで、氏名と行動記録情報も参照できる。陸前高田市中心部では、地震発生から津波襲来まで動きがなく、避難せずに自宅にとどまっていて亡くなった方がいること、逆に地震発生後に津波浸水域にある自宅などに戻って亡くなった方がいることが分かる。また、釜石市鵜住居町では、多くの犠牲者が地区の防災センターに向かって移動し、そこで亡くなったという。アーカイブを活用して避難行動について分析した岩手日報社では、「避難所を過信せず、少しでも高い場所へ」などの提言を行う記事を制作し、3月5日から同紙に掲載した。ウェブサイトでは、その紙面をPDF化してダウンロード提供している。【3月9日 INTERNET Watchより】
▼岩手日報「忘れない 震災犠牲者の行動記録」
http://www.iwate-np.co.jp/311shinsai/koudou/koudou_top.html