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富士山噴火 大地震との関係を物理学的に解析 静岡大理学部/静岡
富士山噴火と歴史的な大地震の関係性について、静岡大理学部の研究グループが物理学的観点からまとめた論文が、日本地球惑星科学連合の公式科学誌「PEPS」電子版に10月末、掲載された。研究グループは震源が異なる複数の地震を対象に、富士山の噴火口になる貫入脈とマグマだまりが影響を受ける仕組みを解析。地震の作用で貫入脈が押し開けられ、マグマだまりを圧縮する力が強まると、噴火の可能性が高まる。研究グループの計算方法によると、マグマだまりについて東北地方太平洋沖地震ではほとんど変化がなかったが、南海トラフ沿いの巨大地震や元禄関東地震などでは圧縮する力が働いた。研究を指導した三井雄太同大理学部助教は「火山研究には今後さらに物理学的な解釈が必要。富士山だけでなく、他の火山でも事例検討を重ねれば、地震後の火山活動変化の予測につながる可能性がある」と期待する。【11月3日 静岡新聞より】
▼日本地球惑星科学連合 PEPS
http://progearthplanetsci.org/index_j.html