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救助派遣に優先順位 教訓、熊本市消防局がマニュアル

熊本市消防局が、震度6以上の地震などの大規模災害時に隊員派遣先の優先順位を決めるマニュアルを作成した。昨年4月の熊本地震後に119番が殺到し、派遣先の判断に困難を極めたことから基準を明確化した。新マニュアルでは、救助対象者の意識や呼吸、(血液の)循環のうち、一つでも大きな異常があれば「緊急」と判断して隊員を最優先に派遣。該当がなくても、自力歩行ができずに頭頸部などを負傷している場合は「準緊急」とした。また、意識があっても家屋の下敷きになった状態の人は優先的に救助することも取り決めた。災害時に119番が殺到した場合の隊員派遣については、国の統一基準はなく、総務省消防庁も「自治体が独自に策定した例は把握していない」という。兵庫医科大の中尾博之准教授(災害医学)は「他自治体の参考にもなる珍しい取り組みだ。ただ、電話のやり取りだけで重症者の見逃しが起きないかなど課題もあり、大規模災害時の派遣について全国的に議論を深めていく必要がある」と話した。【5月16日 毎日新聞より】