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文科省、衛星「だいち2号」後継機開発へ 広域災害に対応

文部科学省は12日までに、宇宙から災害状況や地形の変化を調べる陸域観測技術衛星「だいち2号」の後継機の開発を、2016年度から始めることを決めた。20年度の打ち上げを目指す。一度に観測できる範囲を広げ、広域災害に素早く対応する狙い。地球を南北方向に回りながら電波を放ち、地表で反射して戻ってきた電波データの分析から数センチ単位で高低差を調べる。解像度はだいち2号の3メートルと同じだが、50キロに限られていた東西方向の観測幅を、後継機では100~200キロに広げる。南海トラフ巨大地震が発生すると東海から近畿地方にかけて東西に被害が広がると予想され、寸断した道路や建物崩壊などの状況把握に役立てる。撮影画像は気象庁や警察などにも提供する。【9月12日 日本経済新聞より】