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災害時の非常食「鹿缶」開発…アレルギー対策も/大阪

災害時の非常食として、大阪府立大の黒川通典講師らが、食物アレルギーの原因になりにくい鹿肉を使った缶詰を開発した。食品衛生法で、アレルギーを起こしやすい「特定原材料」などに指定されている食品を一切含まない非常食は、アルファ米や粉ミルクなどしかなく、高たんぱくで栄養価の高い非常食が望まれていた。黒川講師らは、特定原材料などに含まれない鹿肉に着目し、2年がかりで研究を進め、調理技術を開発。和風肉じゃがや洋風トマト煮など5種類の缶詰を作った。大阪府立大は、兵庫県丹波市の鹿肉業者などと共同で缶詰を生産し、11月より1個900円程度で販売する。3年間の長期保存が可能で、阪神大震災を経験した兵庫県内の自治体や医療機関から「備蓄用に購入したい」という要望が多数寄せられているという【10月20日 読売新聞より】