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防災教育 教科化を 舞子高元教諭・諏訪清二氏に聞く/兵庫
阪神大震災をきっかけに2002年、全国で初めて防災専門学科が開設された県立舞子高の元教諭諏訪清二氏に、防災教育について聞いた。文部科学省は学習指導要領に基づき、各教科の学習時間などを使った防災教育の展開が必要だとしているが、それでは不十分だ。小学校などで防災教育を教科にし、全ての教師が教え、全ての子が学ぶ機会を持つことが、市民の防災力を向上させる一番確かな方法だ。自分の命を守るための教育だけでなく、ボランティアの在り方などを学び、正しい知識を持って被災者を支援するための教育へと、防災教育の考え方を広げることも必要だ。被災地では、災害から1年ほどが過ぎたら「体験を語り継ぐ」という表現活動を導入するべきだ。自分の体験を文章にすることや、誰かの体験に耳を傾けるという作業で災害と向き合い、気持ちを整理し、心の傷を「傷痕」にすることができる。【1月17日 毎日新聞より】