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2方式の組み合わせ観測 政府地震本部、高知沖観測網強化で提案
政府の地震調査研究推進本部は27日、南海トラフ沿いの地震や津波の海域観測網の強化に向け、検討している高知県沖―日向灘への次期ケーブル式海底観測システム整備の方向性に関する報告書をまとめた。和歌山県沖と日本海溝周辺で既に運用されている2種類の観測方式を組み合わせるシステムを提案した。緊急地震速報、津波警報の精度向上や迅速化、異常現象の監視強化につなげる狙い。同日午前、文部科学省で開かれた「海域観測に関する検討ワーキンググループ」の会合で報告書案が大筋で了承された。提案に当たっては、初期・運用コストや今後の技術革新に対応できる拡張性なども考慮した。文科省は2018年度予算の概算要求に、システム案の実現性などについての調査費を盛り込む見通しである。【7月27日 静岡新聞より】
◆地震調査研究推進本部事務局「地震調査研究推進本部政策委員会調査観測計画部会第8回海域観測に関する検討ワーキンググループ議事次第」
http://www.jishin.go.jp/reports/board/hokoku17m_kaiiki8giji/