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防災関連の最新ニュースをご紹介
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岩手・大船渡の中学生が熊本にエール 津波被害乗り越えた歴史を演劇に 大分で上演/岩手
岩手県大船渡市吉浜地区の市立吉浜中2、3年生が18日、大分市である全国中学校総合文化祭で、津波被害を乗り越えた地区の歴史をテーマにした演劇「奇跡の集落 吉浜」を岩手県代表として披露する。同地区は大津波の教訓から高台移転を進め、東日本大震災の被害を最小限にとどめたことから「奇跡の集落」と呼ばれる。こうした歴史を伝えようと、生徒らが3年前、聞き取りをして脚本を執筆。高台移転する住民たちの姿を描いた演劇を同校の文化祭などで上演している。南海トラフ地震が起きれば、大分など東九州沿岸でも津波被害が予想されている。演劇リーダーで3年の野田勇志さんは「もし高台移転が難しくても、海から『遠く』でなく高い場所に避難する大切さを伝えたい」と熱意を込める。【8月18日 毎日新聞より】
▼津波記憶石「奇跡の集落 吉浜」
http://tsunami-ishi.jp/ofunato-yoshihama/ -
御嶽山災害後の対応、冊子に 国交省多治見砂防事務所/岐阜
国土交通省多治見砂防国道事務所は、2014年9月に起きた御嶽山噴火災害後の同省の対応や、御嶽山の魅力などについてまとめた冊子「御嶽山の恵みそして語り継ぐこと」を作った。冊子の前半は、児童でも分かるように、御嶽山の成り立ちや、昭和以降の噴火や地震を説明している。山小屋や観光関係者、地元小中学生らが御嶽山の魅力や噴火への備えについても語っている。後半は、噴火後、降灰による土石流などの二次災害を防ぐために行った緊急調査や土石流のシミュレーション結果、コンクリートブロックを積み上げた砂防堰堤の設置など国交省の取り組みをまとめた。当時の対応を今後、噴火が起きた際に生かす狙いで関係機関に配布する。簡易版もあり、10月に木曽郡木曽町で開く「火山砂防フォーラム」(火山のある全国の市町村でつくる委員会主催)で配る予定。【8月9日 信毎webより】
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震災の「教訓集」完成 釜石市の検証委/岩手
岩手県釜石市の東日本大震災における教訓集と記録集が完成し、市震災検証委員会は13日、野田武則市長に報告した。2011年度に発足した同委員会が作成した検証報告書を基に、昨年度から2冊の編集を始めた。委員は自主防災組織や消防団、専門家ら21人で構成した。教訓集はA4判43ページ。「命を守るための行動」「避難生活で命をつなぐ」「命を守るための備え」「津波の記憶を未来へ伝える」の4章構成で、計18の教訓を抽出。市が行った全戸アンケート調査に答えた1690世帯の証言を基に、委員や事務局の市担当者、出版社がまとめた。避難行動だけでなく、長期避難生活を乗り切る実体験に基づく組織づくりや運営上の教訓も載せた。11月に市内全戸に配布する。【7月14日 岩手日報より】
▼釜石市 教訓集「未来の命を守るために」および証言・記録集「伝えたい3.11の記憶」の取りまとめに係る市長報告
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/press/detail/1202492_2628.html -
震災の教訓をシンガポールで講演 陸前高田市長/岩手
世界の各都市の市長らが都市が抱える課題について議論する国際会議がシンガポールで開かれた。この国際会議は、都市が抱えるさまざまな課題を議論して政策に生かそうと、シンガポール政府が2年に1度開いているもので、ことしは、世界のおよそ100の都市の市長らが出席した。12日は、災害に強いまちづくりについて議論が交わされ、陸前高田市の戸羽太市長が、住宅地のかさ上げや避難用の道路の建設など、東日本大震災の教訓を生かしてインフラの整備を進めていることを写真を使って紹介した。会議では、フィリピンなど災害の多い国の自治体の責任者から、災害に対する住民の意識を高めるにはどうすればいいのかといった質問が出された。これに対して戸羽市長は「震災から5年がたち、震災を経験していない子どもも増えている。そういう人たちに対してしっかりと災害について伝えていくことが重要だ」と述べ、若い世代からの防災教育を充実させていく重要性を強調した。【7月12日 NHKニュースより】
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災害時は自助と連携が大切 岡谷市でシンポ/長野
長野県内各地に甚大な被害をもたらした2006年7月の豪雨災害から10年の節目を迎え、諏訪地方6市町村と諏訪広域連合は9日、災害の記憶と教訓を後世に伝えるシンポジウムを岡谷市のカノラホールで開いた。災害を振り返り、当時を知る市民らをパネリストにした公開討論会を実施。コーディネーターを務めた信州大学地域防災減災センター長の菊池聡人文学部教授は、パネリストの発言を基に「自助の大切さ」と「連携を取る難しさと有効性」を切り口に議論を深めた。菊池教授は「行政だけに頼るのではなく、隣近所で互いに助け合う『互助』、『共助』の取り組みを進めるべき」と指摘。最後に今井竜五市長が「地域住民、地域の組織、団体、行政が顔の見える関係づくりを大切にし、災害に強いまちづくりにつなげたい」と決意を示した。【7月10日 長野日報より】
▼岡谷市 平成18年7月豪雨災害の記録 忘れまじ豪雨災害
http://www.city.okaya.lg.jp/site/bousaibox/1793.html -
南木曽の土石流災害から2年 梨子沢の対策工事進む/長野
長野県南木曽町の梨子沢で2014年7月、死者1人、負傷者3人を出した土石流災害から9日で2年を迎えた。町は犠牲者を追悼する碑を来年3月をめどに建立する予定。また、災害を体験した住民の声を集めた冊子を作って教訓を語り継いでいくほか、11年に作ったハザードマップを拡大し、危険箇所などへの対応を書き込めるようにした上で、町内7地区に配って防災意識を高めてもらう考え。一方、土石流が発生した梨子沢では、治山ダムや砂防堰堤の新設工事が進んでいるほか、国交省や県の砂防堰堤でも土砂の除去作業なども実施している。向井裕明町長は「ハザードマップの配布や災害を記録した冊子作りを通じ、災害と常に隣り合わせにあることを住民に意識してもらいたい」と話している。【7月9日 中日新聞より】
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北九州大水害 後世に 死者・不明者183人、惨事から63年 市民団体が体験談や写真展/福岡
福岡県北九州市全域で183人の死者・行方不明者を出し、約8万3000戸が被災した1953年の「北九州大水害」は28日、発生から63年を迎え、市民団体「北九州大水害を記録する会」が寿山市民センターで集いを開催した。集いには、市民ら約70人が参加。被災者2人が当時の状況を振り返った。市民センターでは30日まで、被災した門司港周辺を撮影して回ったという山田禮次郎さんの写真を含む約50枚を展示している。記録する会は、紙芝居などを使った出前講座を市内各地で開いて水害体験を継承してきた。代表世話人の森下満里子さんは「北九州は災害の少ない印象が強いが、たった63年前に大水害が起きたことを忘れないでほしい。被災者は高齢化が進むが継承活動を続けていく」と決意を新たにした。【6月29日 西日本新聞より】
▼北九州市 昭和28年北九州大水害の記憶~明日の命を守るため
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kiki-kanri/13801109.html -
大川小 津波の記憶、後世に 犠牲者遺族ら「伝承の会」設立/宮城
東日本大震災の津波で児童・教職員計84人が死亡、行方不明となった宮城県石巻市立大川小の被災校舎がある地域で、一部遺族や有志が震災の記憶を伝え残そうと「大川伝承の会(仮称)」を立ち上げた。これまで遺族らは校舎を訪れる人々を個別に迎え、体験談を話すなどしてきた。今後は同会として語り部活動をし、近隣地区の同様の団体とも連携したい考え。同会は22日、津波で多くの犠牲者が出た名取市閖上地区の資料館「閖上の記憶」を視察した。地区で息子を亡くした女性が1933年の昭和三陸津波について記した石碑が地域に残っていたことを紹介。「私たちは先人の学びを知ろうとしなかったのかもしれない。記憶の伝え方が重要だ」と訴えた。【6月28日 日本経済新聞より】
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広島で11年の土砂災害犠牲者追悼集会 「教訓、胸に刻む」/広島
平成11年6月29日、豪雨による土石流などで甚大な被害が発生した大規模災害の被災地、広島市佐伯区河内地区で26日、「第18回忘れまい6・29集会」が行われ、参加者らが犠牲者を追悼した。河内地区では、災害を教訓にしようと、災害時の行動を時系列で定める「タイムライン」や、町内会ごとに避難所や避難経路などを示す「防災マップ」を作成。広島市立大学と協力して、土石流の危険が大きい場所に24時間稼働する監視カメラを設置している。集会前には、避難勧告が発令されたとの想定で、各町内の住民が集会所などの一次避難所へ移動。その後、危険箇所を確認しながら制限時間内に河内公民館へ避難する訓練を行った。【6月27日 産経ニュースより】
▼広島市「第18回忘れまい6・29集会」
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1432818634019/files/280629.pdf -
<明治三陸大津波120年>1859人犠牲伝える/岩手
1896年の明治三陸大津波から120年となった15日、1859人が犠牲になった岩手県宮古市の常運寺で「追悼・伝承の会」があり、田老一小の児童と住民約20人が出席した。東日本大震災の津波の記録や教訓の伝承に取り組むNPO法人「立ち上がるぞ!宮古市田老」が、風化が進む明治の津波被害を知ってもらおうと企画。追悼後、NPOのメンバーが子どもたちに津波の歴史を語り聞かせた。NPOの大棒秀一理事長は「明治の地震は揺れが小さかったが、大きな津波が襲来した。歴史を学んで、いろいろな津波に対処する力を身に付けなければならない」と説明した。【6月16日 河北新報より】
▼NPO法人立ち上がるぞ!宮古市田老
http://npotarou.web.fc2.com/ -
口永良部 研究活動を報告 支援関わった鹿大教授ら/鹿児島
鹿児島大地域防災教育研究センターの主催で、昨年5月に屋久島町・口永良部島で爆発的噴火が発生した際の避難者支援の活動、研究に関する報告会が4日、鹿児島市で行われた。噴火翌日から屋久島に入り、避難所や仮設住宅などを視察した岩船昌起・特任教授は、避難所の運営方法について町に助言したり、7、8月に避難者へのアンケートを実施したりしてきたことを報告した。避難所の運営については、プライバシーや女性の着替えなどに配慮してカーテンによる仕切りを設けることを助言したほか、仮設住宅では屋外に喫煙所を設置するなど、町に提案して実践された事例などを紹介した。報告会では、屋久島町の森山文隆・総務課長も講演。避難訓練を徹底してきたことがスムーズな全島避難につながったと指摘し、「どんなことがあっても一人の犠牲者も出さない。今後も『まず、逃げる』ことを念頭に置いた防災訓練を実施していきたい」と強調した。【6月6日 読売新聞より】
▼鹿児島大学地域防災教育研究センター「口永良部島2015噴火災害対応報告会」が開催されます
http://bousai.kagoshima-u.ac.jp/2253/ -
噴火災害語り伝える会設立/長崎
雲仙・普賢岳噴火災害の記憶や記録、教訓を次世代に継承しようと、当時を知る元島原市職員や研究者、住民、報道関係者らが「雲仙普賢岳噴火を語り伝える会」を設立した。噴火災害に関しては、同市が災害対応や復興事業を記録した文書や写真、新聞、刊行物など膨大な資料を保管しているが、一般公開していない。雲仙岳災害記念館が保管する災害時の写真や被災物なども一部は整理、活用できていないのが現状。呼び掛け人で、元同市職員の松下英爾さんは、会発足について「熊本地震を機に、災害の教訓を次世代に継承する必要性をあらためて痛感した。まずは災害を体験した人全員が語り部となって、それぞれの経験を語り継ぎながら、災害の記憶や記録の保存の在り方も考えていきたい」と話している。【6月3日 長崎新聞より】
▼雲仙岳災害記念館
http://www.udmh.or.jp/ -
「教訓が次代の命守る」 雲仙・普賢岳 災害25年シンポ/長崎
長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流から6月3日で25年になるのに合わせ、各地の災害の語り部が集まるシンポジウムが29日、同県島原市の島原復興アリーナで開かれた。島原市の病院の看護師だった女性は、1990年11月に噴火が始まった後、「被災者が出たら外来病棟は手狭だ」と考え、院内の講堂に畳敷きの救護所を設けることを提案し、翌年の大火砕流時に役立った経験を披露。聴衆に「皆さんも災害時の自身の行動を子や孫に伝えて」と語り掛けた。阪神大震災を起こした断層を展示する兵庫県淡路市の野島断層保存館の池本啓二課長は、断層そばでも壊れなかった家の展示や地元で開いた語り部の全国大会を挙げ「語り継ぐことは次代の命を守ることだ」と強調した。【5月30日 西日本新聞より】
▼雲仙岳災害記念館「雲仙岳噴火災害から25年シンポジウム」
http://www.udmh.or.jp/wpress/?p=2493 -
震災遺構の「たろう観光ホテル」 公開始まる/岩手
東日本大震災の震災遺構として保存された岩手県宮古市の「たろう観光ホテル」が、1日から一般に公開された。「たろう観光ホテル」は、震災の津波で6階建ての建物の4階まで水につかって大きく壊れ、宮古市が国の復興交付金を活用し、震災遺構として保存した。ホテルの維持・管理には、数年に1度の大規模改修を含め、今後20年間でおよそ8000万円の費用がかかる見込みで、地元の観光協会は見学する個人や団体に協力金を募っている。復興庁によると、国の復興交付金を活用して保存される震災遺構で、一般公開が始まったのは、「たろう観光ホテル」が初めてだという。【4月1日 NHKニュースより】
▼宮古市 津波遺構保存寄附金
http://www.city.miyako.iwate.jp/kanko/comsinmiyako_2_2.html -
津波対策で高校生サミット 二階氏、震災の教訓伝える
ニューヨーク訪問中の二階俊博自民党総務会長は29日午後(日本時間30日午前)、11月5日を「世界津波の日」に制定したことを記念して国連本部で開かれた会合などに出席し、東日本大震災の教訓を世界の若者に伝える「高校生サミット」を日本で企画していると明らかにした。二階氏は、サミットに関し「子どもの意識が高まれば、必ずや将来の防災、減災につながる」と強調。各国の国連大使らは賛意を示した。同行筋によると、サミットは世界から100人を超える高校生を招待して11月下旬に開催する予定。東北の被災地や津波避難の逸話が伝わる和歌山県、南海トラフ巨大地震に備えた津波対策を進める高知県黒潮町などで実施する方向。【3月30日 産経ニュースより】
▼国際連合広報センター「新しい国際年:11月5日は、世界津波啓発デー」
http://www.unic.or.jp/news_press/info/17158/ -
地震発生から津波襲来まで、犠牲者1326人の行動をGoogleマップ上に可視化したアーカイブ公開
岩手日報社が9日、東日本大震災の津波の犠牲者の行動をGoogleマップ上に可視化したデジタルアーカイブ「忘れない 震災犠牲者の行動記録」を同社ウェブサイトで公開した。岩手県の津波の犠牲者が、地震の発生した2011年3月11日14時46分にどこにいたのか、また、津波が襲来した時点でどこにいたのかを遺族に取材。居場所が詳細に判明した1326人について、移動の始点・終点をGoogle マップにプロットし、2D/3D地図・航空写真上で時間軸に沿って再生できるようにした。遺族の了承を得た687人については、マップ上にプロットされた各点をクリックすることで、氏名と行動記録情報も参照できる。陸前高田市中心部では、地震発生から津波襲来まで動きがなく、避難せずに自宅にとどまっていて亡くなった方がいること、逆に地震発生後に津波浸水域にある自宅などに戻って亡くなった方がいることが分かる。また、釜石市鵜住居町では、多くの犠牲者が地区の防災センターに向かって移動し、そこで亡くなったという。アーカイブを活用して避難行動について分析した岩手日報社では、「避難所を過信せず、少しでも高い場所へ」などの提言を行う記事を制作し、3月5日から同紙に掲載した。ウェブサイトでは、その紙面をPDF化してダウンロード提供している。【3月9日 INTERNET Watchより】
▼岩手日報「忘れない 震災犠牲者の行動記録」
http://www.iwate-np.co.jp/311shinsai/koudou/koudou_top.html -
「災害の記憶を未来に伝える小冊子」全戸配布/和歌山
和歌山県立博物館施設活性化事業実行委員会は、過去の災害や関連する文化遺産などをまとめた小冊子「先人が残してくれた『災害の記憶』を未来に伝える2」(A5判、16ページ)を2万部作成した。串本、すさみ、太地の3町を調査した内容を掲載したもので3町に全戸配布している他、同博物館のホームページからダウンロードすることもできる。2011年9月の紀伊半島大水害では多くの尊い命や財産、文化財が失われ、今後も土砂災害や3連動地震、南海トラフ巨大地震の発生が予想される。自身の命や財産を守る必要があるが、災害が起こる前に地域に眠る過去の「災害の記憶」を呼び起こし、地域の人々に伝えていくことを目的に、県内の津波や洪水による浸水が予想される地域に残されている文化遺産を調査している。昨年度は御坊市、美浜町、日高川町、那智勝浦町を対象に調査した内容をまとめた同タイトルの「1」を作成した。【2月25日 紀伊民放より】
▼和歌山県立博物館
http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/ -
津波碑の効果、裏付け 岩手・宮城沿岸部、犠牲者少なく 東北大分析/岩手・宮城
過去の津波の恐ろしさを伝える津波碑がある地区は、住民の多くが逃げて犠牲者が少なかったという経験則が、東日本大震災の被災地の岩手、宮城両県沿岸部の被害分析で裏付けられたとする成果を東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔助教らの研究グループが22日までにまとめた。佐藤助教らは公開データを利用し、両県沿岸部の414地区を対象に「津波の高さ」「地区の死亡率」「津波碑の有無」の関係を統計学的に調べた。すると、津波の高さが同じなら、碑がある地区の多くは、ない地区よりも人的被害が少ないと判明。例えば、津波の高さが10メートルで、碑がない地区で40人の犠牲者が出た場合、碑があれば30人に抑えられたとする結果が得られた。佐藤助教は「津波碑の効果を科学的に証明し、教訓を伝承する活動を応援したい」と話している。【2月23日 毎日新聞より】
▼東北大学災害科学国際研究所
http://irides.tohoku.ac.jp/ -
釜石市が「津波教訓集」…市民に聞き取り、編集/岩手
東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県釜石市が、市民の経験をもとにした「教訓集」の編集に取り組んでいる。教訓集作りをしているのは、市の「東日本大震災検証委員会」。これまで約4年かけて市民の聞き取り調査を行い、「津波避難行動編」「避難所運営編」など6編の報告書をまとめた。資料も含めると計約1500ページと膨大な分量になるため「わかりやすくまとめて、多くの人に伝えたい」と教訓集を編集することになった。報告書から抽出した566項目の教訓をさらに絞り込み、17項目にまとめた。それらを、命を守るための行動、命を守るための備え、命をつなぐための助け合い、命の大切さを語り継ごうの4つに分類した。3月に最終確認し、新年度に冊子にして市内全戸配布する計画。【2月13日 読売新聞より】
▼釜石市「東日本大震災の検証」
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/fukko_joho/torikumi/shinsai_kensyo/index.html -
宮古島沖に海底火山 複数火口や溶岩流の跡/沖縄
沖縄県の宮古島の沖合の海丘(かいきゅう)が、過去に噴火を繰り返していた海底火山であることが、海上保安庁の調査で明らかになった。海底火山と確認されたのは、沖縄県の宮古島の北、およそ120キロ沖合の水深およそ2100メートルから800メートルの海底にある「第3宮古海丘」。海丘は、高さが1300メートルほどの円すい形であること以外は、詳しい地形などは分かっておらず、海上保安庁は、去年7月と11月に、無人の潜水調査機器で海底の地形を詳しく調べた。その結果、いちばん高い中央付近には、直径が250メートルほどの火口があり、周辺に過去に流れ出したとみられる溶岩の跡が確認された。また、ほかにも最大で直径2キロ程度の別の火口とみられる大きなくぼ地も見つかり、過去に、比較的規模の大きな噴火が繰り返し起きていた可能性があるという。火山噴火予知連絡会の会長で、東京大学の藤井敏嗣名誉教授は、「溶岩の表面の様子などから、過去1万年以内に噴火が起きていた可能性もあり、調査が進んでいない南西諸島の海域での火山活動を知るための、基礎的な情報として期待される」としている。海上保安庁では、今月中旬に溶岩や周辺の岩石を採取し、今後、いつごろ噴火したかなど、さらに詳しい分析を行うことにしている。【2月3日 NHKニュースより】