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防災関連の最新ニュースをご紹介
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【普及啓発】AR活用し震災伝承 22日に体験会 石巻・南浜つなぐ館/宮城
宮城県石巻市の公益社団法人「3.11みらいサポート」は11日、企画展示「津波伝承ARアプリで学ぶ南浜門脇」を同市の震災伝承施設「南浜つなぐ館」で始めた。4枚のパネルを置き、震災の被災状況を拡張現実(AR)などで伝えるアプリ「石巻津波伝承AR」の新機能「南浜・門脇ツアー」を紹介。その他の機能説明を含む動画を流し、アプリを体験できるブースもある。アプリの軸となるのは、地域の被災者約100人から聞き取った避難行動や教訓を、地図上に示されるチェックポイントから閲覧できる機能。伝承施設が集まる南浜・門脇地区を実際に巡り、地区全体への理解を深めるツアーのモデルコースも例示する。22日午後1時からはアプリの体験会を開く。門脇東復興住宅集会所を出発し、南浜・門脇地区の被災者の体験に基づいたチェックポイントをたどり、避難行動や教訓を学ぶ。【11月18日 河北新報より】
▼3.11みらいサポート
https://www.facebook.com/ganbappe/ -
【歴史・教訓】「災害の混沌伝えたい」普賢岳噴火を朗読 島原市元職員、日記を本に/長崎
1990年11月に長崎県の雲仙・普賢岳が198年ぶりに噴火して17日で30年を迎える。同県島原市の元職員内嶋善之助さんは当時付けていた日記を基に、被災者支援に奔走した経験を本にまとめた。内嶋さんは10代から作家志望で日記を残し、市役所勤務の傍ら創作にも励んだ。90年の市制50年記念事業では、1792年の普賢岳噴火に伴う地震と津波で約1万5千人が犠牲になった天災「島原大変肥後迷惑」から生まれた民話を題材にした音楽劇も手掛けた。「普賢岳ダイアリー-日記に描かれた噴火災害の風景(カオス)」と題した本は、A5判で176ページ。噴火発生は土曜日で、当時午前中は勤務があった。外回り中の内嶋さんは、同僚の「対策本部はできるわ、電話はかかってくるわで役所が大騒ぎです」との連絡を受けたと記す。大火砕流や土石流、それに伴い長引く避難生活など混乱する地元の様子を淡々とした筆致で記した。【11月13日 西日本新聞より】
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【歴史・教訓】東北大災害研、岩手の津波伝承館と連携協定
東北大学災害科学国際研究所と、岩手県が陸前高田市に整備した東日本大震災津波伝承館は9日、大震災の津波の伝承や調査研究などに関する連携協定を締結した。協定では、連携事項として、(1)防災・減災・復興教育や学術研究に関すること(2)国外の研究機関との学術研究や伝承の連携支援に関することなど4項目を指摘。両者の連携を通じて「大震災の津波の事実と教訓を世界中の人々と共有し、自然災害に強い社会の実現に寄与することを目的とする」とした。今後、震災10年を機に、インドネシア・アチェや米ハワイの津波博物館と津波に関するウェブ会議を開催。会議後、議論の内容を日本語でわかりやすく小学生高学年から中高生向けに編集して紹介する。【11月9日 日本経済新聞より】
▼東日本大震災津波伝承館 東北大学災害科学国際研究所と連携協定を締結しました。
https://iwate-tsunami-memorial.jp/3124/ -
【歴史・教訓】公害の教訓から『復興』を探る…浜通りの高校生が熊本・水俣へ/福島
福島県浜通りの高校生18人が12月25~27日、熊本県水俣市を訪問する。四大公害の一つ水俣病の教訓や差別・偏見に立ち向かってきた歴史を学び、東京電力福島第1原発事故に伴う風評の払拭(ふっしょく)など本県復興へのヒントを探る。広野町のNPO法人ハッピーロードネットが復興を担う将来のリーダー育成に向けて取り組む派遣事業として企画した。市職員や農家、漁業関係者らと交流する予定で、風評払拭に向けた挑戦や新たなまちづくり、環境を汚さないための取り組みなどを学ぶ。水俣病の教訓を伝える資料館なども視察する。訪問に先立ち、高校生は7日、福島第1原発や富岡町にある東電廃炉資料館などを視察。広野町では、立命館大の開沼博准教授(いわき市出身)の講義を受け、原発事故に伴う本県の課題に理解を深めた。生徒らは、水俣市訪問を経て来年1月10日にJヴィレッジ(楢葉町、広野町)で報告会を開き、東日本大震災から10年の節目に向けて学びの成果を発信する。【11月9日 福島民友新聞より】
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【歴史・教訓】千葉市、2019年の災害記録誌を作成 教訓引き継ぐ
千葉県千葉市は2019年の台風15.19号、10月25日の記録的大雨と立て続けに発生した災害の当時の状況をまとめた「令和元年災害記録誌」をまとめた。記録誌は約70ページ。暴風・降雨などによる一連の被害状況をグラフや写真を交えながら、市内の各区域ごとに詳細に説明している。このほか市災害対策本部の活動の記録や救助・支援体制、将来に向けた防災対策にも言及している。【11月5日 日本経済新聞より】
▼千葉市 令和元年災害記録誌の作成について
https://www.city.chiba.jp/somu/kikikanri/2020saigaikirokusi.html -
【歴史・教訓】災害伝承碑、命守る言葉 台風19号被災地の8基追加/茨城
昨年10月の台風19号から1年を機に、国土地理院は、地図に記載する「自然災害伝承碑」として茨城県内の8基を追加した。台風19号で被害が大きかった久慈川と那珂川の流域は過去にも被害に見舞われた記録が残されており、これらに改めて目を向け、防災に役立ててもらうのが狙い。水戸市上河内町の「洪水記念」の碑は1938(昭和13)年に那珂川の氾濫で、3カ月の間に3回の洪水が起き、橋や家屋が流失したことなどを記録。「天災は逃れる事はできないが、人の力が及ぶ範囲は努力しなければならない」との言葉が刻まれている。大子町袋田にある「可恐(おそるべし)」と刻まれた石碑は、1890(明治23)年に久慈川で大洪水が起き、旧大子村で死者4人、流失家屋13棟、浸水家屋250戸余などの被害があったことを伝える。昨年の台風でも石碑周辺が浸水したという。国土地理院の担当者は「昔の災害は地元でもあまり知られていないことが多い。身近な地域でどんな災害が起きうるかを知って、命を守る行動に結びつけてほしい」と話す。【11月4日 朝日新聞より】
▼国土地理院 令和元年東日本台風から1年、久慈川・那珂川流域の自然災害伝承碑8基を公開
https://www.gsi.go.jp/kanto/kanto61009.html -
【歴史・教訓】石巻・門脇に伝承交流施設 来年3月開館/宮城
東日本大震災の伝承活動に取り組む公益社団法人「3.11みらいサポート」は、伝承交流施設「MEET(ミート)門脇」を宮城県石巻市に整備する。震災から10年となる来年3月に開館する予定。市が震災遺構として整備工事を進める旧門脇小近くに建てる。1階は子ども向け防災学習スペースや、震災の遺族から提供された被災物を展示。シアタールームを備え、震災直後の避難行動を追体験できる映像を流す。南浜・門脇地区には一度に大人数を受け入れる伝承施設がなく、より多くの人が震災の教訓に触れる場にする。国などが整備し、来年3月に開園する石巻南浜津波復興祈念公園や、旧門脇小の来訪者の調整に当たり、周辺の伝承施設を巡るツアーも企画する。【10月28日 河北新報より】
▼3.11みらいサポート MEET門脇
https://311support.com/learn311/meetkadonowaki -
【歴史・教訓】教訓継承在り方探る 3.11ロード推進機構 防災・伝承セミナー 双葉/福島
一般財団法人「3.11伝承ロード推進機構」は24日、福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で、ウェブ中継による「防災・伝承セミナー」を開いた。パネルディスカッションは、いわき市の清水敏男市長、日大工学部の市岡綾子専任講師、伝承館の高村昇館長、NPO法人富岡町3.11を語る会の青木淑子代表がパネリストを務めた。被災体験を伝える活動をしている青木代表は将来を見据え、震災と原発事故を体験していない人も「3.11」を語り継げる体制整備の重要性を指摘した。清水市長はいわき震災伝承みらい館、市岡専任講師は震災遺構となる浪江町の請戸小校舎、高村館長は伝承館を取り上げ、施設を生かした伝承の重要性を訴えた。福島大教育推進機構の前川直哉特任准教授が進行役を務めた。福島大の小沢喜仁教授が基調講演した。【10月25日 福島民報より】
▼一般財団法人3.11伝承ロード推進機構 Web中継による防災・伝承セミナー
https://youtu.be/jYPtUL6zZv8 -
【歴史・教訓】大震災の教訓伝えるナビ付きレンタカー貸し出し開始 石巻/宮城
宮城県石巻市で「日本カーシェアリング協会」が、東日本大震災の教訓などを伝える音声が流れるカーナビが付いたレンタカーの貸し出しを始めた。「語り部ナビ」と名付けられたカーナビには、石巻市内などをまわる4つのルートが設定されていて、ナビをスタートさせると、震災の被害状況などの説明が行われる。その後、ルートごとに災害公営住宅や津波で児童と教職員、合わせて84人が犠牲になり、震災遺構としての整備が進む大川小学校などに案内され、その場にまつわるエピソードなどを聞くことができる。内容は、地元の語り部に協力を求めて編集されていて、協会は、新型コロナウイルスの影響で通常の語り部活動が難しい中でも、震災の教訓や記憶を多くの人に知ってもらおうとしている。【10月22日 NHKニュースより】
▼一般社団法人 日本カーシェアリング協会
https://www.facebook.com/japancsa/ -
【歴史・教訓】正造の治水論 現代のヒントに 記念館で洪水テーマの企画展 館林で/群馬
NPO法人が運営する群馬県館林市の足尾鉱毒事件田中正造記念館で、企画展「洪水−むかし 今 これから」が開かれている。明治末期に起きた関東大洪水(関東大水害)の被災地を老骨にむち打って巡った田中正造の足跡とその治水論などを紹介している。注目は「むかし編」。関東だけで死者700人超、家屋全壊・流失約5000戸の被害が出たと伝わる1910(明治43)年8月11日の関東大洪水に焦点を当て、フィールドワークを行った正造の「河川巡視日記」を基に構成した。発生直後から1年以上かけて群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉の5県を巡り、利根川、渡良瀬川、鬼怒川などの被災地の人々と交流しながら個々の逆流、破堤状況を記している。展示では、大きな河川地図に調査地点を落とし込み、当時の洪水に苦しむ人々の写真も添えた。台風19号被害状況やその後の自治体の対応、刷新されたハザードマップなども展示。学術的研究や新たな防災の取り組みも新聞記事などで紹介している。【10月22日 東京新聞より】
▼足尾鉱毒事件田中正造記念館 第12回企画展のご案内「洪水―むかし 今 これから―」
http://www.npo-tanakashozo.com/event-infomation.html#2020kikaku12 -
【歴史・教訓】「東北の今と未来」震災の記憶次世代に 震災10年、復興庁がサイト開設
復興庁は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年の節目を前に、「東北の今と未来」をテーマにしたポータルサイトを開設した。サイトは4部構成で、第1部「東北の今」は震災からの復旧状況と原子力災害の全体像について地図やグラフを用いて解説する。第2部「東北の魅力」では、東北6県の四季折々の自然や伝統の祭りなどを動画で発信する。第3部「教訓を学ぶ」は、震災・原発の伝承館や震災遺構を紹介。第4部「メッセージ」では、平沢勝栄復興相や被災地再生に携わった支援団体が国内外に感謝の言葉を贈る。サイト上では参加型イベントも開催。11月上旬には復興状況や魅力を伝えるフォトコンテストの募集を開始する。来年3月には震災を語るオンラインシンポジウムを開く。【10月21日 河北新報より】
▼復興庁 東日本大震災発災10年ポータルサイト
https://www.reconstruction.go.jp/10year/ -
【歴史・教訓】近年の災害 語り継ぐ契機に 小千谷・楽集館で写真展/新潟
中越地震の発生から23日で16年となるのに合わせ、全国各地の災害の現場を撮影した写真展「地球の鼓動から3」が、新潟県小千谷市の市民学習センター楽集館で開かれている。災害の記憶が風化するのを防ごうと、同市の災害ボランティア団体「SVTS風組」が企画し、市教育委員会が主催した。風組が被災地で撮影してきた写真約100枚を展示したほか、約7千枚をファイルに納めて見られるようにした。東日本大震災時に津波で破壊された宮城県の街の様子や、今年7月に九州を襲った豪雨で土砂に埋まった住宅などを収めた写真が並ぶ。【10月20日 新潟日報より】
▼災害救援隊【風組】 地球の鼓動から3
https://blog.canpan.info/kizuna/archive/1185 -
【歴史・教訓】10年前豪雨対応の元職員、早期避難を強調 奄美豪雨/鹿児島
3人が犠牲となり、1400棟以上の住宅が被害を受けた2010年の奄美豪雨から20日で10年。最も被害が大きかった奄美市住用町で当時、市住用総合支所の地域総務課長として最前線で対応した満田英和さんは「災害時には早期避難と気象情報などの素早い提供が大切だ」と経験を振り返りながら強調する。住用町では午前10時からの3時間雨量が354ミリを記録。「百年に1度」と言われる雨量の2倍近い豪雨で、近くを流れる住用川と支流が氾濫し、支所のある西仲間地区がほぼ全域で冠水していた。「奄美豪雨は、ここ最近、全国で続く大災害の先駆けだったように感じる」と満田さん。早期避難と情報の重要性を何度も指摘したうえで、「住民の防災意識は高くなったが、災害はいつ来るか分からない。教訓をこれからも伝えないといけない」と力を込めた。【10月19日 朝日新聞より】
▼奄美市 平成22年10月 奄美豪雨災害の検証
https://www.city.amami.lg.jp/somu/bosai/bosai/documents/kiroku.pdf -
【歴史・教訓】田老の震災伝承、オンラインで 語り部が東京の中学生に解説/岩手
岩手県宮古市田老地区で東日本大震災の教訓を伝える宮古観光文化交流協会の語り部活動「学ぶ防災」が初めてオンラインで行われた。学ぶ防災は2012年に始まった。防潮堤や震災遺構「たろう観光ホテル」の見学を通じ、津波の恐ろしさを肌で感じてもらう。オンラインによる伝承は13日、震災前から修学旅行で田老地区を訪れていた桐朋中の要請で実現した。同校のホールに集まった3年生255人に対し、防災ガイド元田久美子さんが案内役を務めた。「万里の長城」と呼ばれる防潮堤が整備されたものの、津波で181人が犠牲になったことに触れ「一人一人が逃げる意識を持たないと命は守れない」と強調。生徒からは避難生活の様子に関する質問があった。学ぶ防災の参加者は毎年2万人前後で推移してきたが、今年は新型コロナの影響で激減。12日までで昨年同期比1万3967人減の3207人となっている。【10月15日 河北新報より】
▼宮古観光文化交流協会 田老の学ぶ防災ガイド
https://www.kankou385.jp/bousai/ -
【歴史・教訓】震災伝承、オンラインに活路 コロナ禍で市職員有志「チーム仙台」が活動方法模索/宮城
新型コロナウイルス禍でも東日本大震災の体験や教訓を語り継ごうと、宮城県仙台市職員の自主勉強会「Team Sendai(チーム仙台)」が、オンライン伝承に力を入れている。チーム仙台は東北大や常葉大(静岡県)などと共同で、市職員の震災体験を聞き取り、記録に残す「災害エスノグラフィー調査」に取り組む。聞き取った体験の朗読や本人による語りなどを通じ、震災後に入庁した職員への伝承も進める。だが、新型コロナの感染が広がり、今年1月以降は活動がストップ。突破口となったのがオンライン伝承会。今後も月1、2回ずつ実施し、11月7日はオンライン版の「あれから9年スペシャル」を開催する。感染の収束が見通せない中、震災10年の節目に計画する「10年スペシャル」の試行を兼ねる。チーム仙台発起人の鈴木由美さんは「コロナ禍であっても震災伝承を止めるわけにはいかない。音質の問題などオンラインには課題もあるが、スマートフォンで手軽に参加できる利点がある。効果的な伝え方を模索し、10年の節目につなげたい」と語った。【9月29日 河北新報より】
▼Team Sendai~ 震災記録チーム
https://www.facebook.com/pages/category/Community-Organization/Team-Sendai-震災記録チーム-253460525433140/ -
【歴史・教訓】御嶽山噴火から6年 王滝で犠牲者追悼式/長野
58人が亡くなり、今も5人の行方が分かっていない2014年9月の御嶽山噴火から丸6年となった27日、王滝村の松原スポーツ公園で犠牲者追悼式が営まれた。遺族や地元関係者ら65人が噴火時刻の午前11時52分に黙とうをささげて冥福を祈るとともに、火山防災への誓いを新たにした。追悼式は同村と木曽町が主催した。実行委員長の原久仁男・木曽町長は「噴火災害から6年を迎えたこの日にあらためて人命の安全を第一に考え、火山防災対策にまい進することを固く誓う」と力を込めた。新型コロナウイルスの影響で式典の規模が縮小され、参列者は昨年の半分以下だった。遺族や行方不明者の家族が代表して行う「遺族の言葉」の発表もなかった。【9月28日 市民タイムスより】
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【歴史・教訓】震災語り部がオンラインで発信 宮城・南三陸町観光協が講話プログラム
宮城県南三陸町観光協会はビデオ通話を活用し、町内の語り部が東日本大震災の体験や町の現状を伝える講話プログラムを実施している。プログラムの所要時間は1時間。語り部がパソコンの画面上で写真を見せながら地震発生直後の様子や町の復興状況を語り、参加者からの質問に応じる。町観光協会は語り部が町内を案内するツアーを行っているが、今年の夏は新型コロナの影響で参加者が昨年より9割近く減った。オンラインによる語り部の講話は8月に始まり、中学・高校の震災学習や企業研修での利用を見込む。同協会の内木渡さんは「来年で震災から10年になる。防災や減災について学んでもらうため、オンラインを活用した事業にも力を入れていきたい」と話す。【9月21日 河北新報より】
▼宮城県南三陸町観光協会 震災語り部講話・オンライン
https://www.m-kankou.jp/program/236531.html/ -
【歴史・教訓】9.12豪雨44年目の誓い「災害の経験伝える」/岐阜
1976年9月12日、長雨による増水で岐阜県安八郡安八町の長良川堤防が決壊し、甚大な被害をもたらした「9.12豪雨災害」から44年を迎えた12日、同町大森の治水観音前で安全祈願祭が営まれた。町幹部ら関係者14人が参列し、観音像を前に住民の命を守る防災への思いを新たにした。同災害では台風の接近に伴う長雨で堤防が決壊、町内の約7割に当たる2194戸が半壊や床上浸水し、約9500人が被災。水防活動中だった善光区長の冨田智太郎さん=当時(56)=が亡くなった。祈願祭は町主催で行われた。堤防が決壊した午前10時28分にサイレンが鳴らされ、堀正町長や冨田さんの遺族、区長会長らが黙とうした。【9月14日 岐阜新聞より】
▼9.12豪雨災害(1976年昭和51年)/ 清流の国ぎふ(岐阜県公式ホームページ)
https://www.pref.gifu.lg.jp/kurashi/bosai/shizen-saigai/11115/siryou/9-12gou.html -
【歴史・教訓】被災象徴の阿蘇大橋がほぼ完成 熊本地震で崩落、来年3月開通
2016年の熊本地震で崩落し、架け替え中の阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)で14日、橋桁を接続する最後のコンクリート打設が終了し、橋がほぼ完成した。開通は来年3月の見込み。橋の寸断は地域経済や観光に打撃を与え、インフラ被害の象徴ともなっていた。全長206メートルの阿蘇大橋は、16年4月14日夜の前震には耐えたが、16日未明の本震で崩落した。新しい橋は全長525メートルで、崩落した橋から約600メートル南側に設置された。開通すれば熊本市方面へのアクセスが改善され、地震以降は客足が伸び悩む阿蘇地方の観光復興を後押しする効果が期待されている。【9月14日 東京新聞より】
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【歴史・教訓】一日も早い復興誓う 胆振東部地震2年 「仲間のため、必ず」/北海道
道内で初めて震度7を観測し、44人が犠牲になった胆振東部地震は6日、発生から2年がたった。土砂崩れなどで37人が亡くなった胆振管内厚真町では、発生時刻の未明から遺族や知人らが献花台や被災現場を訪れ、犠牲者を悼んだ。同管内の安平、むかわ両町でも、関連行事が行われ、町民らは一日も早い復旧・復興を誓い合った。厚真町では、地震発生時刻の午前3時7分に町職員有志ら約100人が役場前に集まり、町内の犠牲者数と同じ37本のキャンドルを並べ、黙とうした。【9月7日 北海道新聞より】
▼平成30年北海道胆振東部地震に係る被害状況等について / 内閣府 防災情報のページ
http://www.bousai.go.jp/updates/h30jishin_hokkaido/index.html