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【技術・仕組】「スロー地震」の分布図作成=大地震の断層破壊止める?-京大など

プレート境界がゆっくり滑って起きる「スロー地震」について、京都大防災研究所などの研究チームが日本海溝周辺の詳細な分布図を初めて作成した。論文は23日、米科学誌サイエンス電子版に掲載された。研究チームの西川友章・日本学術振興会特別研究員らは、防災科学技術研究所が運用する日本海溝海底地震津波観測網(S-net)などのデータを使い、スロー地震多発域の分布図を作成。日本海溝を北部、中部、南部に区分した。その結果、東日本大震災で断層が大きく滑った宮城県沖を含む中部では、スロー地震の発生があまり多くなかったのに対し、三陸沖などのある北部と福島沖などの南部では多発しており、大震災でも大きな断層破壊はなかった。西川氏は「スロー地震多発域は断層がゆっくり滑ることしかできず、大地震でも高速の破壊が起きないのではないか」と指摘。将来、大地震が予測される南海トラフでも、陸側と沖合にそれぞれスロー地震の多発域があるといい、「今回の仮説が正しければ、南海トラフ大地震でも、震源域の断層破壊を妨げる可能性があるのでは」と話している。【8月23日 時事通信より】
▼京都大学 日本海溝の詳細なスロー地震分布図を作成 -スロー地震多発域が東北地震の破壊を止めた-
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/190823_1.html