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【災害想定】“比較的緩やかな斜面でも崩壊” 北海道地震で専門家調査
北海道大学の小山内信智特任教授などの研究グループが、震度7の揺れを観測した厚真町の土砂災害の現場を調査した。その結果、斜面の角度が30度に満たない比較的緩やかな場所でも崩れているケースが目立ち、厚真町の東和地区では、およそ12度の斜面で土砂が崩れているのが確認されたということである。また、人工衛星で撮影した厚真町付近の画像を、民間の測量会社「パスコ」が分析した結果でも、崩れた斜面の中には角度が30度に満たない場所が多く含まれ、特に震源に近い場所ほどより緩やかな斜面が崩れているということである。小山内特任教授は、「雨による土砂災害はある程度危険な場所が想定できるが、今回、それに当てはまらない場所でも崩壊が起きている。全国のほかの地域でも、地震の激しい揺れによって緩やかな斜面で土砂災害が起きるリスクがあることを認識する必要がある」と指摘している。【9月20日 NHKニュースより】
▼パスコ 2018年9月 平成30年北海道胆振東部地震災害
https://www.pasco.co.jp/disaster_info/20180906/