まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

上村靖司(かみむら・せいじ)

上村靖司(かみむら・せいじ)

長岡技術科学大学 機械創造工学専攻

生年月日:1966年1月3日
出身地: 新潟県北魚沼郡川口町(現長岡市)
最近の防災・減災活動:
 越後雪かき道場®・代表、NPO中越防災フロンティア・理事、福島県新地町復興計画策定委員、中越メモリアル回廊川口きずな館・館長など。
 防災士講習など防災関係の講演多数。
 著書は「中越地震から3800日」(ぎょうせい、分担)、「消滅してたまるか」(文藝春秋、分担)など。

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

なんといっても2004年の中越地震。足元で起こった震災で、被災を身近に感じたことが現場へと足を向けるきっかけとなりました。最初は雪害の専門家として地震後の雪害軽減に奔走しましたが、その後は「地域防災」というより「地域復興」に取り組むようになりました。2006年には「平成18年豪雪」も経験し、過疎・高齢化という社会背景に根ざした地域課題や、除雪の問題を通して地域防災を考えるようになりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

2006年から雪かき未経験者向けの研修プログラム「越後雪かき道場®」を始めたのですが、地域外(例えばボランティア)との絆が、地域内の絆形成に効果がありました。そしてヨソモノの目を通して地域・自分を見ることで「誇り」を取り戻し、そしてこの交流体験を通じ、地域づくりに主体的に向き合う人が着実に増える様を毎年目の当たりにしています。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

「つながりが大事」は防災に限らず人間社会のあらゆる場面で必須の感性で、「つながり」の接着剤は「共感」です。被災経験がある人同士はすぐに共感して繋がれますが、経験がない人は残念ながら「他人事」です。いつ誰がどこで遭遇するかわからない自然災害。でもなかなか「自分事」とは思えない、それが自然なのです。どうやったら災害未経験者の「自分事スイッチ」を見つけてONにできるか。それが課題だと思っています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

中越地震を経験し、昔からの暮らしを営む中山間地の人々の「生き抜く力」には本当に驚かされました。裏返せば、何不自由なく便利な都会の暮らしが、如何に脆弱であるかということです。よくよく考えてみれば田舎の郷土料理の大半が「防災食」ですよね。地震を経験し、限界集落と呼ばれるような地域と繋がれたことは大きな財産です。過疎・高齢化で苦しんでいますが、絶対に消滅させてはならない大事な存在だと思っています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

支援者はあくまで支援者。主役は被災者であり、将来被災してしまうかもしれない普通の人々です。誰のために何をするかという本質から目をそらさず、そのために誰と誰がどう繋がって何ができるか、その一助となる人的ネットワーク構築支援サイトに成長していってもらえたらと期待します。

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