まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

中貝宗治(なかがい・むねはる)

兵庫県豊岡市 市長

生年月日:1954年11月4日
出身地:兵庫県豊岡市

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

市長として2004年台風23号による大水害を経験したことがバネとなった。圧倒的に強大な敵に翻弄されるばかりで、私たちはあまりにも備えが不足していたという反省。同時に、多くの支援を受けたことによって、豊岡のみならず他自治体の防災にも貢献する「被災地責任」があるという強い意識を持つようになった。 


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

各地で大水害が起きると、「災害時にトップがなすべきこと11か条」を被災地のトップに送り続けてきた。「11か条」は大水害を経験した市町村トップの集まりである「水害サミット」でまとめたもので、多くの被災首長から感謝の言葉をいただいていた。しかし災害の事後よりも事前がいいと考え、水害サミット事務局(三条市)から平時にすべての市区町村長に送付したが、切迫感がないためか読まれていない感触を持っている。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

過疎化と高齢化により地域コミュニティ内でのつながりが機能しなくなりつつあること。集落単位での支え合いは、確実に弱体化しつつある。そこで、集落の次に近い(広い)交わりである公民館単位で新しいコミュニティ組織の立ち上げを進めている。平成29年度、社会教育の拠点である公民館を廃止し、防災を始めとする地域課題の解決を目的とする新しいコミュニティの拠点として衣替えを実施済み。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

水害サミットのメンバー。とりわけ幹事自治体である新潟県三条市と見附市。被災自治体としての向上心、現実の取り組み、被災地責任についての責任感の強さは、トップと会うたびに実感し、刺激を受ける(その後のフォローで豊岡市の職員は大変だが)。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災に関するメッセージは、流しても流しても伝わらないことが多いし、いざ自分が被災しないと本気になってもらえないということが多い。が、あきらめず、投げ出さずに情報を出し続けてください。