まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

佐藤一男(さとう・かずお)

2015年9月29日

佐藤一男(さとう・かずお)

認定NPO桜ライン311

生年月日:1965年11月16日
出身地:岩手県陸前高田市
最近の活動:
講演活動では「避難所運営の方法と訓練と準備」と「被災し支えられた経験から提言する企業がなすべき支援のありかた」を主に話しています。
寄稿では、SYNODOS掲載「東日本大震災 体育館避難所で起きたこと」をご覧ください。
http://synodos.jp/fukkou/14462

・地域防災にはまったきっかけは?

2011年東日本大震災で、自宅・作業場・漁船を流失。
多くの友人知人を失いましたが、家族は無事でした。
自分は祖父から「地震が起きたらテレビでニュースを見ているより逃げろ。他人の倍逃げろ。逃げることを笑う奴の言葉は聴くな」と育てられた結果だと思います。
(震災時に生き延びた状況はSYNODOSへの投稿をご覧ください)
震災後、陸前高田を含めた三陸沿岸に過去の津波被害を記録し、防災を呼びかける石碑があることを知りました。
なぜ、この石碑の言葉が街づくりに生かされてこなかったのかと疑問に思い、同時に次の世代に「どうしたら防災や減災を具体的に語り継ぐことができるのか」と考えるようになりました。
2014年6月に防災士の免許を取得し、避難所や仮設住宅の運営の経験を伝えることにより、日本中に防災と減災の意識を広げようと活動を開始しました。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

減災は、行政・地域・個人のすべての単位で取り組むことで飛躍的に発揮されます。
そのためには、各個人が地域の人を知ること、つながることです。
今までの経験で世代を超えてつながる手段として祭りが効果的だと思います。
人がつながり、必要なことを考え行動する。個人や自治会で対応できないことは行政も巻き込む。
それが、効果的な減災だと思います。
「誰かがやってくれる」では家族や大切な人を危険に晒すということを知って欲しい。


・地域防災・減災に取り組んで感じる今の社会課題は?

つながりの形成の時間が少なくなったということ。
結果、狭くなったつながりの中で自分と同じように減災に取り組んでいない事を「しょうがない」と語る人を見つけて自分に言い訳をしている姿が見受けられます。
広いつながりの中で、いろんなアイディアも出され、自分には解決できない問題を解決している人がいるということに気がついて欲しい。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方を紹介してください。

フォトジャーナリストの安田菜津紀さんを紹介します。
陸前高田で夫の両親が被災し、お義母さんが他界。
その後、陸前高田を中心に何度も訪れ、その人なつこい性格と心に残る言葉で取材を超えたつながりを多数つくる。
被災者から言葉を受け取り、何度も発信。
その活動の中で防災士を取得。


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いします。

日本は縦に長く、災害の種類や防災に関する手法もさまざまです。
防災ジャパンに集まった人たちは、それぞれの場所で防災の活動をしています。
災害を防ぎたいという思いを持った人たちがたくさん集まることにより、それぞれの地域での防災の知識が集まり、新しい防災・減災の形が生まれ、動き出すことを期待します。
もちろん、自分も微力ながら協力させていただきます。