
2015年7月13日
宮川高広 (みやがわたかひろ)
新潟県公立学校教員
・地域防災にはまったきっかけは?
2011年2月25日、防災教育チャレンジプラン2011の実践団体として、これからの取組計画を発表しました。釜石東中学校、歌津中学校等の宮城県からの団体も発表しました。その約2週間後に、東日本大震災が起こりました。実践団体の無事の知らせを聞き、「防災教育の成果!」だと感動しました。これを機に、防災教育が一気に檜舞台に上がりました。その後、震災復興のボランティア活動を通して、地域の声「学校は…」「先生は…」を聞き、地域を巻き込んだ防災教育の必要性を痛感し、防災教育を通して「地域と共に歩む学校」の運営に邁進しました。
・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?
学校教育に携わる立場として、学校と地域が、「子どもは地域の宝」を共通理念として協働することが大切だと感じています。学校は、地域は、避難対応について非難する・されるの関係ではなく、ともに考え行動する関係を構築していく必要があります。
・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?
地域防災はまちづくり、防災教育はまちづくり教育と考えていますが、全国的に少子高齢化や核家族化、空き家問題が加速化しています。行政を含め学校、地域が、まちづくり・活性化の長期的なビジョンを共有することが必要と考えています。
・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。
防災教育チャレンジプラン実践団体をはじめ、中越防災安全推進機構やさくらネットのスタッフ、新潟恩返し隊の同志等…リレーのスピードが速く…そこで、東京大学庭師倶楽部の宮江介さんを推薦します。
東京大学庭師倶楽部は、人と自然の関わりや自然力との共存共栄を目的に科学的な研究を行う有志団体であり、防災従事者とは違った視点から防災に必要な知識や技能を提供してもらえます。
・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。
全国には、防災に熱い方々が多くおられますが、割合としてはまだまだ少ないのが現実です。これまで防災に関心のなかった方々へも、このリレー寄稿が広がっていくことを期待しています。