まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

小野裕一(おの・ゆういち)

小野裕一(おの・ゆういち)

東北大学災害科学国際研究所・教授 一般財団法人・世界防災フォーラム代表理事

生年月日:1967年4月1日
出身地:大阪市阿倍野区 / 栃木県宇都宮市
最近の防災・減災活動:災害統計グローバルセンターを立ち上げました。
世界防災フォーラムを立ち上げました。
世界津波博物館会議のお手伝いをしました。

防災を取り組み始めたきっかけは?

米国でトルネード発生メカニズムの研究をしておりましたが、96年にバングラデッシュで700名の死者を出したトルネードの調査に行った時に世界観が変わりました。
高校の校庭に土まんじゅうになっている身元不明(季節労働者)の無数の遺体、停電で手術もできない病院、病床が足りずにハエや蚊が飛び交う中、床に寝ているけがをした被災者、インタビュー中に気絶したけがをした被災者。しかも調べてみると、世界一トルネードのリスクが高いのに何も防災対策がされていませんでした。
ここから、途上国の防災に目を向けるようになりました。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

構想から20年近くかかりましたが、皆さまの支援のおかげで世界初となるバングラデッシュの地下トルネード・シェルターを試験的に2つ設置することができました。サイクロンや洪水の陰に隠れてしまい、あまり知られていませんがバングデッシュは世界で一番トルネードのリスクが高い国で、1989年には1000人以上の死者を出した世界一の記録があります。
同時に世界防災フォーラムを名古屋大学の西川先生とともに構想し東北で開始しました。2017・19年と開催し、次回は震災から10年となる21年に開催予定です。
産官学民のつながりで、日本の防災を世界にひろめていきたいと思います。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

初めてバングラデッシュのトルネード被害の調査に行ったのは1996年6月のことでした。高いリスクがあるにもかかわらず対策はゼロ。トルネードで死ぬのを待っているような状況に大きなショックを受けました。当時は大学院生でしたので、まったくの無力でしたが、深く決意をしました。対策を論文にまとめて学術誌に投稿し、勤務先であった国際機関でも「つながり」を少しずつ築き上げ、ついに具体的な策として踏み出すまでに至りました。試験的に作ったトルネードシェルターの普及と早期警報システムの開発にむけても取り組んでいきたいと考えております。
世界防災フォーラムのほうも、若い方にたくさんお入りいただけるようにしていきたいです。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

バングラデッシュにトルネードシェルターを導入するにあたって技術的にも予算的にも大変お世話になったのは、当時日本風工学会と世界風工学会の会長をされていた東京工芸大学教授の田村幸雄先生でした。現在は中国の重慶大学でも教鞭をとられています。
是非リレー寄稿に推薦させていただきたいと思います。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

産官学民を超えてのつながりは防災では特に重要かと思います。垣根を越えてみて初めてみえてくるものがあると思います。今後のつながりに大きく期待したいです。

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