まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

後藤辰男(ごとう・たつお)

後藤辰男(ごとう・たつお)

阿部建設(株)常務取締役

生年月日:1952年9月1日
出身地:北海道虻田郡京極町

・防災に取り組み始めたきっかけは?

国土交通省北海道開発局に道路技術職員として41年勤務し、平成25年に定年退職しました。この間、土砂崩れ、吹雪による通行止等、様々な現場対応を経験しましたが、平成8年2月に発生した豊浜トンネル崩落事故により多数の方が亡くなられたことは、ショックを受けるとともに防災の意識が一変しました。当時、自分は現地対策本部で情報連絡等を行っていました。平成19年7月に発生した新潟県中越沖地震では災害復旧支援派遣(TEC-FORCEの前身)の班長として柏崎市の市道被害調査及び災害申請書類作成を行いました。これらの経験から日頃から防災の意識を持つことと万が一の備えがいかに大切であるかということを改めて学びました。現在、建設会社に勤務しておりますが、北海道は、これまで他県に比べ災害が少なかったことからBCPの作成も遅れており、先ず、災害復旧の前線に立つ建設会社が率先してBCPを作成し、その後、迅速確実な災害復旧を行うために「おたる災害駆けつけ隊」を結成しました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

災害対応では、ほとんどの事例でうまくいかなかったことのほうが圧倒的に多かったと思っていますが、その中でも唯一うまくいったかなということは、役所勤務時代に大雨注意報があり、自分の経験と勘により、誰も気にしていない国道切土法面下に事前に大型土嚢を設置し、見事に崩落土砂の国道路面への流出を防止したことがあります。まさしく、経験と勘が大事であります。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

東日本大震災のような特に大きい災害が発生した時には、関係機関との連絡もつかず指示もないことが想定されますが、消防車、救急車等の緊急車両が道路上の瓦礫により通行不能とならないように「おたる災害駆けつけ隊」は独自の判断で国道等の主要幹線道路の真っ先に道路啓開を行うこととしています。このことをスムーズに行うためには、平常時から関係機関とのコミュニケーションが十分に行われていなければなりません。このため、各建設会社に所属している役所OB(道路防災エキスパート)が役所職員に災害時対応および工事における成功・失敗事例等の経験談、また、仕事以外の雑談等を防災エキスパート講座という形で定期的に行い、コミュニケーションを図っています。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

国土交通省北海道開発局小樽開発建設部および各道路事務所にご協力いただき、防災活動を続けることができています。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

戦後の日本は確かに平和だったと思います。しかし、近年、地球温暖化の影響により、これまで体験したことのないゲリラ豪雨、大地震の頻発等により災害が増えていますが、まだまだ、全体的に防災意識は低いと思います。TEAM防災ジャパンサイトには、防災意識の向上のために情報提供を積極的に行っていただけるように期待しております。

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