まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

松﨑祐一(まつざき・ゆういち)

消防庁

生年月日:昭和52年11月19日
出身地:神奈川県
最近の防災・減災活動:慶應義塾大学 復興リーダー会議(第3期)委員、(一社)公共ネットワーク機構 危機管理(MCI)セミナー委員

・地域防災にはまったきっかけは?

阪神・淡路大震災の惨状を目の当たりにして、防災関係の職業に就きたいと考えるようになりました。大学を休学して陸上自衛隊に入りましたが、災害派遣やPKO派遣などの機会に恵まれることがなく、災害現場で活動したいという想いを胸に、消防に転職しました。
東日本大震災の際は、緊急消防援助隊の一員として仙台市に派遣されて災害活動にあたりましたが、消防力の限界を肌で感じ、行政(役所)、自衛隊、警察、医療機関、民間企業、ボランティア、地域住民の方など関係機関の連携について、業務の傍ら機会を求めて学ぶようになりました。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

これまで頭では理解してきたつもりでしたが、改めて消防は防災の一部しか担っていないということを再認識しました。
人命救助が絶対条件であるという思いに変わりはありませんが、助かった人がこの先どのような人生を送るのか、「人生救助」を含めた社会全体の大きな枠組みの中で防災(予防、応急対策、復旧・復興)について考える必要性を感じました。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

防災・減災活動を自分事として捉える。
阪神・淡路大震災、東日本大震災をリアルタイムで知っている私たちの世代であっても、いまだに「水と安全はタダ」「何が起きても誰かが何とかしてくれる。」という認識を持った人が少なからずいるのが現実です。
平常時であればいざ知らず、大規模災害発生時は、消防車・救急車はすぐに到着できない場合が多々見られ受けられます。そのような時には隣近所の協力が大きな力になります。
私も含めた住民一人ひとりが「いつ自分が被災するかわからない。」といった自分事として受け止め、隣近所のみなさんとともに「その時に何ができるか。何をするべきか。」を事前に考えておくことが、いざというときの人命救助、人生救助に繋がるのではないでしょうか。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。

東日本大震災直後から無料相談を通じて集められた4万人を超える被災者の声をまとめた「災害復興法学(慶應義塾大学出版)」を著した弁護士の岡本正さんを推薦します。
震災の経験を次世代へ伝えるため「災害復興法学」を創設し、慶應義塾大学や中央大学で教壇に立たれており、「第6回若者力大賞(公益財団法人日本ユースリーダー協会主催)」を受賞するなど、これから更なる活躍が期待される方です。


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。

東日本大震災から4年が経過し、世間では防災・減災の意識が薄れつつあります。しかし、大規模災害というのは行政など特定の人が行動を起こせば被害を最小限に食い止められるものではなく、この世の中で生活するすべての人が団結し、行動する必要があると感じています。
TEAM防災ジャパンの活動をきっかけに、オールジャパンの体制が強化されることを祈念するとともに、私も引き続き精進いたします。