まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

森野一真(もりの・かずま)

山形県立中央病院 副院長 兼 山形県立救命救急センター 副所長

生年月日:1958年6月30日
出身地:静岡県熱海市網代生まれ、沼津育ち
最近の防災・減災活動:2012年3月11日に災害医療ACT研究所を設立し、2017年3月31日までに22府県6団体での災害医療コーディネート研修を62回開催。厚労省、日本赤十字社の災害医療コーディネート研修協力、総務省の非常用通信手段を取り扱う人材育成事業協力。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

東海地震に対する地域の危機感、小中学生時代のカブスカウト・ボーイスカウト活動とその合言葉「そなえよつねに」が防災の心構えの種として蒔かれ、DMAT隊員養成への関わり、2007年新潟県中越沖地震、2008年中国四川大地震、岩手・宮城内陸地震、2011年東日本大震災などへの災害派遣の経験が水や栄養となり、災害医療ACT研究所設立という小さな木になりました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

一番は仲間とともに災害医療ACT研究所を設立できたこと。災害医療コーディネートのオリジナルの研修教材の開発に苦労しましたが、それらを用いた研修への参加者が夢中になり、高い評価を与えてくれたとき、「間違っていなかった」と確信できたこと、そして研修の継続が喜びです。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

災害医療ACT研究所の研修の3つの主題として「チーム、つなぐ、情報」を掲げています。「つなぐ」目的は災害時に発生する様々な問題を解決することですが、「つなぐ」には「通信基盤、つなぐための情報、つなぐ相手(人や団体)」の3要素があります。災害時の通信基盤の確保は常に最優先課題です。研修では「落ちない通信環境はないのか?」と質問されます。問題解決のためにはどこにつながるのか、どことどこをつなげば良いのかを知らなければなりませんが、多くの方は「災害対策本部内の何々部門」ではないか、という程度です。災害対策本部頼りではありますが、そこはオールマイティとは限りません。また、多くの団体や企業は複数の市区町村や団体と協定を結んでおり、その優先順位は明らかではありません。同時に発生する要請にどのように対応するのか難しい課題です。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

二人の「じゅんこ」さんをご紹介します。長崎大学熱帯医学研究所・同大学院国際健康開発研究科の奥村順子さんと、摂南大学理工学部建築学科の池内淳子さんです。奥村さんは青年海外協力隊や国連ボランティアなどの海外での経験を生かし、災害時の保健や衛生に積極的に取り組まれています。池内さんは災害時の活動拠点となる建物の安全向上、住民目線での災害時の行動計画・防災計画に関わられております。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

「防災」を主題とした外部リンクの豊富さは素晴らしく、これからの充実が楽しみです。防災資料室だけでなく、ウェブ全体やタブページごとにも検索できるとより使いやすいと思います。