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運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

永倉冬史(ながくら・ふゆし)

2015年4月23日

永倉冬史(ながくら・ふゆし)

中皮腫・じん肺・アスベストセンター

生年月日:1954年2月2日
出身地:栃木県佐野市
最近の防災減災活動:2009年神戸大学にて震災に向けたアスベスト防じんマスクの備蓄を呼びかける「マスクプロジェクト」を提起、 2011年の東日本大震災以降被災地でのアスベスト調査を行い、被災地での調査報告会を各地で開催。被災地での教訓を生かし、震災の 発生前のアスベスト対策を各自治体に呼び掛けるシンポジウム等を開催しています。

・地域防災にはまったきっかけは?

私たちのセンターは、アスベスト被害者の補償のお手伝いをしていますが、多くの方が知らずにアスベスト粉じんを吸い込み、長い年月を経て重篤ながんを発症しています。このような悲劇を予防するために、アスベスト粉じんが大量に発生する震災被災地を以前から調査してきました。あちこちの震災被災地のアスベスト粉じんの飛散の状況から、地域防災の重要性に気づきました。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

アスベストに関連して地域防災について申し上げれば、身近にあるリスクについて知ることの大切さを感じます。身の回りの様々なところに有害物質がストックされており、震災など大きな災害が起こるとたちまちコントロールできない状態が発生します。この時に身近なリスクのことを知っていることで、避ける行動が初めて可能になります。子供たちを含め多くの人が知っておくことはとても重要です。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

社会的課題としての地域防災は、地域の様々な立場の人によるリスクコミュニケーションの形成が重要だと思います。リスクコミュニケーションという考え方は、企業にとって都合のいい住民説得手段として歪曲されて紹介されている向きもありますが、本来の意味のリスクコミュニケーションをめざし、住民、行政、地方議会、地域の各種団体、企業などが対等の立場で地域のリスクについて議論し、災害が起こる前に減災対策を具体的なスケジュールに上らせることが緊急の課題であると考えます。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。

山下司郎様を推薦します。山下司郎様は東日本大震災被災地の石巻・女川町で、防災活動で活躍されています。


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いします。

防災は、さまざまな考え方、立場の人々がさまざまな意見を持ち寄って参加していくことが重要だと思います。参加される皆さんの貴重な経験を活かし、多くの議論を実らせて、来るべき災害に備えていきたいと思います。