まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

池内淳子(いけうち・じゅんこ)

摂南大学理工学部建築学科 教授

生年:1971年生まれ
出身地:大阪府
最近の防災・減災活動:
・「災害に強い病院であるために―被災者でもあり救援者でもある病院―」、(編者)福田幾夫、池内淳子、鵜飼卓、(発行所)(株)医薬ジャーナル社、2014.12
・大地震時を想定した病院非医療職対象図上訓練プログラム(Disaster Training Program for Hospital (DT-H))の開発と検証、池内淳子、東知美、森野一真、地域安全学会論文集、査読あり、No.27、pp.25-34、2015.11
・竜巻発生前後の時間経過に応じた被害低減策―2012年5月6日つくば市で発生した竜巻災害を事例として―、池内淳子、植松康、奥田泰雄、日本風工学会論文集、査読あり、Vol.39、No.4、pp.79-90、 2014.10
・大規模地震災害時における病院間の傷病者搬送に関する考察―阪神・淡路大震災時における分析を通して―、池内淳子、矢田雅子、権丈英理子、東原紘道、地域安全学会論文集、査読あり、No.19、pp.73-81、2013.3

・防災に取り組み始めたきっかけは?

大学院生の時に阪神・淡路大震災がありました。その時は「防災」を意識しませんでしたが、設計事務所でたくさんの耐震補強設計に携わりました。防災研究を本格的にスタートさせたのは国の研究所に勤めた時。壊れた病院建物の中で繰り広げられた、医療者の「命を懸けた治療」をお聞きし、頭をガーンと打たれた気がしました。「建築の専門家だからこそ病院を強くすること、できるんじゃないかな?」。そんな思いが強いです。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

2013年に山形県立中央病院でさせて頂いた病院災害研修が最も思い出に残っています。当研究室の災害研修は、子供から地域の皆様、学校関係者、行政関係者と様々な方に参加頂いていますが、病院は24時間365日休むことがない組織なので、研修開催には非常に大きな負荷がかかります。研修開催を成し遂げるべく奔走して下さった先生方や行政関係者など。たくさんの絆に支えられて病院災害研修を実施できたことには不思議なご縁を感じます。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

防災に限らず、日本は個々の力を結集する総力戦を得意していると思います。私は日ごろから大学生に「防災は総力戦。全部自分で背負い込む必要はない。こぼれそうな球は【誰か】が拾えばいい。だけど、自分が拾う!との気持ちを全員が持ってないとダメ。」と教えています。しかし、最近では社会全体として、「結集する力」は衰えていると感じます。もう少しずつお互いに関心を持って、距離を縮めた方がいいと思いませんか?(笑)。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

お世話になった方、私を導いて下さった方はたくさんいますが、あえて・・・摂南大学建築防災研究室の卒業生を挙げさせて頂きます。「学外で楽しく活動できるらしい」との宣伝文句にのせられて当ゼミを選択し、それから卒業までの1年半、様々な防災活動を仕切ってくれます。準備が不足した活動には、もれなく「池内先生からの雷」が落ちますが、毎年、へこたれることなく、最後まで“防災”を盛り上げてくれています。そんな彼らと繋がったこと、今でも繋がっていることが私の宝です。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

TEAMという言葉が大好きです。一人では決してできないことや自信のないことも、みんながいれば突破できることもあります。また、自分が苦労していても、みんなで笑いあっているうちに何とかなったりしますよね(ならないですか?)。特に、若い人の“元気”が社会に与える影響は絶大。本サイトに登場される多くの若い方々が、笑って頑張れるように、支えられるアラフィフ(?)でありたい!