まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

瀧澤一郎(たきざわ・いちろう)

瀧澤一郎(たきざわ・いちろう)

NPO法人東京いのちのポータルサイト 理事長
東京和晒株式会社 代表取締役

生年月日:1957年生
出身地:東京都
最近の防災・減災活動:
首都防災ウィーク(毎年9月に開催。2016年は4回目)
主に、建物耐震化と家具固定の啓蒙推進活動。熊本益城町支援等
講演:「首都圏大地震をどう迎え撃つか?」
イベント:首都防災ウィーク(2013年~2023年)事務局
著書(発行人):「いなせな浅草っ子のお祭りガイド」「手ぬぐいクリエイター」

・NPO法人東京いのちのポータルサイト
http://www.tokyo-portal.info/
・首都防災ウィーク
http://shutobo.jp/
・東京和晒株式会社
http://www.tenugui.co.jp/
・安全安心情報(イッツコム)防災インタビュー記事
いのちを守るために ~首都圏災害からの危機管理~
http://www.itscom.net/safety/interview/208.html

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

2001年頃、地域活性化・産業振興を主な目的のNPO法人葛飾区若手産業人会(当時)の会長をしておりましたが、当時の東京都IT推進室長の木谷正道氏が、「次の首都直下大地震から命を守る」とスローガンを掲げ、「そのためには、様々な人達が立場を乗り越えて取り組まなければならない。死んでしまったら地域も産業も振興出来ない」と説かれました。私は当時は防災の専門家では無かったのですが、自宅兼会社のある葛飾区立石も住宅密集地で、建物倒壊や大規模火災の危険性は感じていたので取り組むことと致しました。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

まだ、大きな結果は出ていないのですが、「建物耐震強度イエローカードのポスティング」というアクションを様々な自治体の方に投げかけております。これは例えば、昭和55年以前に建てられた既存不適格住宅の住民へ個別の警告(お知らせ)をするということです。以前は消極的な方が多かったのですが、東日本大震災以来耐震診断や改修助成金の利用も増えている現状で、ぼちぼち受け入れられる環境も整ってきた雰囲気がします。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

いわゆる「耐震化率」について。マンションが出来ると戸数が増え計算上は上がって行くのですが、危険な既存不適格住宅の棟数は殆ど減らないので、安全性についてはまだまだ大きな課題を抱えているエリアが多いです。一人でも多くの人が自分の家の周りの危険地帯について関心を持って災害に備えるイメージを膨らませて頂ければと願います。
そして、被災後の為に新しい区画整理を含めた「事前復興まちづくり計画」を定めたり「事前復興住宅」を今から建てて危険家屋の方に順次転居も可能なような対策こそが、今なすべき最大の課題とも言えます。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

2006年から2012年まで「日本耐震グランプリ」そして2013年から2023年までは「首都防災ウィーク」という事業に取り組んでおります。これは死者約10万人の関東大震災で約1/3の方がお亡くなりになった「聖地」とも言える「墨田区横網町公園・東京都慰霊堂」で、「関東大震災100周年か首都圏大地震が来るまで」と期限を決めております。講演内容は「事前防災」に関して日本でもトップレベルのものばかりです。
地元とのつながりだけでなく、広く全国からも年代を問わず参加者が増えております。ただスタッフも参加者も高齢化が進んでいくので、一人でも多くの若い世代にこの事業を継いで発展させて頂きたいと願います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

「防災」というのは守備範囲が広く、「防災訓練」「備蓄」「被災者救済」「帰宅困難」など実際に多くの人が体験したりメディアで見聞きした方にイメージができやすく関心もそちらに行きがちです。
しかし冷静に優先順位を考えると一人でも多くの人命を守るには「事前防災」すなわち、「大地震に対して強い部屋の中(家具固定)強い建物(耐震化推進)強いまちづくり」を行政と民間が協力しあって進めて行くことが最大の課題であるのは明白です。
総合防災サイトとして「あれもこれも重要」なのは仕方がありませんが「命を守る優先順位」については旨く伝えて頂けることに期待します。

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