まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

細谷 真紀子(ほそや・まきこ)

2021年10月29日

細谷 真紀子(ほそや・まきこ)

減災Days 主宰、ヤマガタ防災・減災Action!代表、山形県自主防災アドバイザー、防災士、図上訓練指導員

出身地や活動地域:山形県
最近の防災・減災活動:2021年防災教育チャレンジプラン採択者。令和3年度やまがた社会貢献基金採択事業「やまがた減災ジュニアリーダー」認定制度(山形県共催)の創設。その他山形県内を中心にテレビ・ラジオ・新聞等での減災の啓発活動、各種団体が開催する防災研修会や山形県自主防災アドバイザーとして講演・防災教育を行う。

防災を取り組み始めたきっかけは?

東日本大震災の前震の際、目の前の親子達が誰も身を守る行動を取らないという姿への違和感がスタートラインでした。数日後の本震。山形では県内外の人が物資を求める姿や被災地への安否確認、避難者の姿など、多くの人がパニックに。私自身は物・人・心の備えで落ち着いて行動し、備蓄等を被災地に運ぶことが出来ました。防災を専門的に学んでいない私でも知らぬ間に身につけていた減災力は幼少期から地域にあった多様な関わりで養われたと気づいたのもこの時。この減災力は被災地・被災者とならなくても未来、必要になる力と感じたことがきっかけです。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

地域での防災教育は家庭や各地域コミュニティ・各単位校で行われること、その内容は知識の提供や享受と理解されることが多い中、2021年に採択頂いた防災教育チャレンジプラン(採択者:減災Days)をきっかけに、山形県中山町では町の新しい総合計画に防災教育が盛り込まれ、幼保・小・中と切れ目ない防災教育をまち・ひとづくりとして実施するという流れができたことは、大きな被災地とならなくても、今も未来もまちづくりには人が欠かせないということ、人にはまちというコミュニティが必要なこと、防災・減災教育にはそれをより良くする力があるということに心を置いてくれる人たちの力・思いがあったと感じたことです。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

グローバル化し繋がりが拡大している今、地方では社会課題が顕著に表れています。就業・高等教育就学場所の一極集中、昼間人口の殆どが要配慮者という現状。一方で義務教育の場は地域であることが殆ど。だからこそ、デジタル技術とアナログ的な人が伝える力は、いのちを守る為に双方のメリットを活かすことが必要と思います。関わりが面倒と言われる地域コミュニティですが、その距離感も変革期を迎えているのかもしれません。顔の見える関係と生活の多様化への理解は災害時にも力を発揮する繋がりとなることは明らかです。これまでの人の繋がりとは違う誰もが心地よく繋がり合える心の熟成が減災力には秘められていると思います。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

このコミュニティに集まる様々な人たちの知識・経験・思いが、全国の子どもたちに繋がり、これまでは見えなかった沢山のものを自分事として見える心を養い、様々な社会課題が沢山の人の力で解決に繋がっていく行動力に結びつき、子どもたちが自ら描く未来を実現していく力となる様に。今、目の前にある課題を手渡さない世代となる為に、互いの持つものを理解し、活かしあえるコミュニティになって欲しいと期待しています。