まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

脇ゆうりか(わき・ゆうりか)

NPO法人3・11甲状腺がん子ども基金

生年月日:1966年8月6日
出身地:東京都
最近の防災・減災活動:関西学院大学災害復興制度研究所 紀要『災害復興研究 』Vol.7(2015)
 報告 関東汚染地域に何が起きていたか──市民と自治体4年の軌跡
NPO法人3・11甲状腺がん子ども基金
http://www.311kikin.org/

・防災に取り組み始めたきっかけは?

北海道の放送局に勤務していた頃に北海道南西沖地震と釧路東方沖地震を経験しました。地域メディアが減災に繋がると考え、東京都中央区のコミュニティFM局の立ち上げから、減災とまちづくりをテーマに情報発信に取り組み、その後、銀座の公式ポータルサイトで、首都直下地震時の銀座で実証実験などを企画、地域力が減災に繋がることを学びました。東日本大震災後は自分の住まいが「汚染状況重点調査地域」における土壌汚染調査や意識調査、災害時の自治体と市民について取材しました。
2016年10月からは「NPO法人3・11甲状腺がん子ども基金」の事務局長として働いています。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

「3・11甲状腺がん子ども基金」では甲状腺がんになった25歳以下の方に療養費を給付していますが、福島県理容生活衛生協同組合のご協力で、組合加盟店舗にPRカードを置いていただきました。するとさっそく「行きつけの理容店でPRカードをもらいました」と、療養費の申請が来ました。患者さんや御家族に情報をお届けすることができたのです。地域にねざした理容店の存在はとても大きいと思いました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

国内外の皆さんからのご寄付をまだ全ての患者さんに届けられていません。患者さんへの療養費ですが、広めるには患者さん以外にも知っていただく必要があります。また、自分が病気を発症しなければ関係ないのではなく、病気のことや甲状腺のはたらきについても多くの方にしっていただきたい。これは防災についても同じ。他人事ではなく自分事として1人でも多くの方に共有していただく必要があると思います。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

毎日、全国から寄付が寄せられています。常総市の水害や熊本地震で被災された方が、かつてご自身が支援していただいた感謝の気持ちをこめて、今度は支援をする番だとメッセージをくださいます。受援された方が支援する…この繋がりはとても尊いと感じました。また、当基金の患者ケアとして、日本女医会東京都支部の女性医師の先生方が繋がってくださり、電話相談を担当してくださっています。日頃からの連携があってこそ、災害時に活かされると思います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

各地域で活動してくださっている団体やリーダーが日頃から情報交換していくことで、災害時により迅速に、きめ細かい支援につながると期待します。すべては繋がっている。
震災、原発事故で避難された方も全国にいらっしゃいます。当基金の情報も県境を越えて伝えていき、支援につなげていきたいです。御指導ください。