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運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

藤井節子(ふじい・せつこ)

2021年2月17日

藤井節子(ふじい・せつこ)

NPO法人東北ボランティア有志の会香川・理事長

生年月日:1957年5月26日
出身地:大阪府大阪市
最近の防災・減災活動:2011年3月 東日本大震災で被災した東北3県の復興を応援するため、有志で『東北ボランティア有志の会香川』を立ち上げる。2016年1月、NPO法人化。

防災を取り組み始めたきっかけは?

「家も会社も流された。目の前で人が流されていくんや…この気持ちがあんたらにわかるか」と、仕事上で電話対応中に言われたことをきっかけに、東日本大震災から5ヶ月後に被災地へ出向いた災害支援活動から、スタートしました。
全国から集まったボランティアたちの熱い気持ちに感化され、任意団体を立ち上げました。ボランティア活動をしていく中で、香川県の人たちの防災意識の低さに危機感を感じ防災士の資格を取得し、団体をNPO法人化しました。被災地で見てきたこと、聞いたこと、感じたことを伝えていくことも私たちの役割だと思っています。
現在、私たちが見てきた被災地の事を、ご要望を頂いたときに地域でお話しさせていただいています。被災者遺族の方から「二度と同じような悲しい思いをしないように伝えてほしい」と言われ代弁していますが、生の声に勝るものはありません。災害経験のない人たちにできるだけ被災地を訪れてもらえるよう、視察をお薦めしています。


ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

ひとつは、東北の親戚(笑)が増えました。地震、台風、大雨の情報がでると「大丈夫?気をつけてね」とお互いに連絡をしあいます。支援というかたちは終わり身内のような関係となり、連絡をとりあう友人が私の宝となりました。
もうひとつ。『避難勧告が出たら避難をしてください!東日本大震災では高齢者を助けるために若い命が沢山奪われました。「自分はもういいから」ではなく、若い人を守るためにも、自分から率先して逃げてください!』を防災講座で伝えています。先日、いきいき高齢者対象の講座を聞いてくれてた人と偶然にお会いした際に「あれから私も友達に、若い人を守るためにすぐ逃げようね」と言ってるんですよ。」と言ってくださり、嬉しく思いました。


防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

南海トラフ地震を見据えた取り組みがそれぞれで行われていますが、横の連携が大切と言われながらもまだまだ各々での縦割り状態。発災したら、四国は陸の孤島になる可能性が大きく、外部支援(ボランティア)が期待できないとなると、四国内で頑張らなくてはなりません。
香川県は防災士会や団体に所属せず、災害支援や防災啓発を行っている人が多くいます。そういった人たちとともに、行政や社協、NPO、ボランティア、四国4県で連携する「四国災害ネットワーク」を発足することにしました。2021年4月17日の防災イベントで始動します。


ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!

9年間の被災地活動で繋がった心の熱い仲間たちを全てご紹介したいところです。
発災後、重機やボートとともに早くから被災地に駆けつけ救援活動をするプロボノボランティアの存在は一般的にまだまだ認識されていません。その仲間の一人の(一社)OPEN JAPANの重機隊の萬代好伸氏にバトンを渡したいと思います。ばんちゃんは、石巻市で被災し間一髪で助かった体験から語り部を行う一方で、被災者の気持ちが一番良く理解している支援者として、重機に乗って被災地復旧支援活動をされています。生の体験談はとても心を打ちますし、被災者にとっても心のよりどころになる人です。
DEF TOKYO の鈴木暢氏、浅沼馨氏の活動も知ってもらいたいです。


TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

さまざまなジャンルで活動されている方々の情報が紹介されていて、行政や社協という大きなくくりでなく、その中の個人の体験や想いを聞かせていただけるのは、災害支援者しか繋がりがない私には学ばせてもらえる場です。
バトンを繋いでいただいたことに感謝し、これからも沢山の方々との繋がりを深めていけますよう、防災に携わる人を一人残らずご紹介してくださることを期待します。