寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。
- 主な活動地域
-
兵庫県 全域
- 最近の防災・減災活動
-
出身地:福井県
最近の防災・減災活動:研修会*枚方市保健センター「災害時の健康危機管理」、徳島県在宅療養児支援関係者研修「災害時の医療的ケア児への支援」、阿南町職員防災研修「被災地域住民の健康を守るためにできること」、兵庫県立病院看護師災害研修
寄稿*「今日からできる防災・減災対策と覚悟の備え方ー災害時、地域医療機関は社会のライフラインと成り得るのかー」 大阪保険医雑誌、201908、pp.9-14
平成30年7月豪雨災害時に、岡山県倉敷市に設置された倉敷地域災害保健復興連絡会議、広島県三原市医療救護調整本部三原分室にて、日本災害医学会災害医療コーディネートサポートチームの一員として活動。また、倉敷市真備町で被災した地域医療機関への支援活動を行った。
人と防災未来センターの現地支援では、令和元年東日本台風における災害対応として、被災自治体の支援活動を行う。
防災を取り組み始めたきっかけは?
中学生の頃に、TVで見た災害時の被災した人々・地域社会の映像がきっかけです。
その時点で、既に看護師を志していましたので、災害医療・看護に将来携わりたいと思い、就職先に災害医療に力を入れている病院を選びました。一番初めに災害医療に携わったのは、国際緊急援助隊医療チームでの活動でした。その後日本DMAT隊員に登録、また災害支援ナースの研修を行う等、国内での災害医療・看護の活動に携わってきました。
ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。
平成30年7月豪雨災害時に、広島県三原市医療救護調整本部三原分室で、日本災害医学会災害医療コーディネートサポートチームの一員として活動した時のことです。
保健所設置市ではなく、保健推進室に三原分室が設置され、災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)や、応援保健師の活動本部となり、日々医療関係者調整会議が行われました。市職員・保健師の方々は慣れない業務の中、疲弊しつつも被災住民の方々のために奮闘されていました。その活動の支援を行う中で、職員の方の「自分達が行いたいことと支援者(応援)の活動にずれがあること」等を聞き、DHEATの保健師の方と協力して市の方向性に沿うように活動の調整を行いました。その後、市職員の方と当時の支援活動についての意見交換を行い、課題を整理し支援者と共有する目的で災害医学会で発表しました。
防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。
現職に着任してから、行政の特に防災担当の方と一緒に仕事をする機会が多く、行政の“仕事”“文化”についても防災と同様に学んでおります。災害医療と似ているなと思う所は、組織と組織の繋がり、ひいては個人と個人の繋がりを大切にしているところです。普段の「顔が見える関係」ではなくとも、防災・減災時の活動の目的は、同じはずです。それは、行政・医療にかぎらず、NPO、企業等も同様と思います。
災害時の活動における「つながり」は大切ですが、それを形成するためには、目的や目標を話し合い共有していくための、“調整の場”をつくることが課題だと思います。
ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!
私がご紹介するのは、大阪市水道局の吉澤源太郎さんです。
以前当センターに在籍されていた自治体職員の方の同級生として、ご紹介いただきました。その後、共通の目的があることがわかり、現在は「被災医療機関への給水支援」をテーマに、一緒に研究をさせていただいております。
断水した医療機関へ、早急に安定した給水支援を行うことで、被災地域住民への医療提供を継続して行うことができます。そのためにも、水道局の方と同じ目的をもって、研究ができることは大変心強いです。
TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。
様々な活動をされている方々を知ることで、その方々とつながる機会や防災・減災の知恵をいただく機会になると思います。他分野の方々の活動を知ることで、自身と異なった視点から防災・減災を知る機会となる貴重な“場”になることを期待します。
- 関連タグ
-
各種法人
-
大学等研究機関
-
災害医療
-
研究
-
訓練・研修