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リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

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【関東大震災100年】井上公夫(いのうえきみお)

一般財団法人砂防フロンティア整備機構 専門研究員

主な活動地域
神奈川県 横浜市
最近の防災・減災活動
  • 2023年12月 茨城県 つくば市 防災科学技術研究所 2023年度土砂災害予測に関する研究集会 講演:関東大震災による土砂災害とその分布特性

  • 2023年07月 神奈川県 横浜市 関東大震災100年リレーシンポジウムin神奈川 大震災から学ぶこれからの防災 講演:関東地震による神奈川県内の防災

  • 2022年02月 和歌山県 上富田町 和歌山現地学習会・歴史から学ぶ防災2021 ―命と文化遺産とを守る―、田辺市・上富田町での現地学習会、講演 紀伊半島・富田川流域の土砂災害

  • 2021年12月 神奈川県 小田原市 神奈川地学会・箱根ジオパーク推進協議会防災講演会 講演:関東大震災(1923)における小田原市根府川地区の被害状況に学ぶ

関東大震災から100年経ちましたが、教訓として伝わっていると考えられることはなんですか?

私は、いさぼうネット「歴史的大規模土砂災害地点を歩く」で、関東地震を含め、日本各地の大規模土砂災害地点を歩き、現地調査を講演し、現地見学会を行っています。この結果、講演会や現地見学会に参加された人たちには、関東地震による土砂災害の様々事例を理解して頂いたと思っています。

いま、関東大震災級の地震が起きたら、心配なこと、解決していないと思う課題はなんですか?

関東大震災は100年前の現象であり、現在の土地利用や防災力とは異なっています。このため、関東地震による土砂災害の事例を説明してもピンとこないことが多いようです。 100年前であれば、横浜でも埋立地や横浜公園などの避難場所がありましたが、現在はありません。小中学校を避難場所に指定していることが多いのですが、地震時に避難場所が安全であるか、再確認する必要があります。

関東大震災からの100年に学び、子孫たちに何をどう伝えていくか、考えていることをお聞かせ下さい。

子孫などは、100年前の状況を知らずに成長してきています。現地調査時には土砂災害地点に行き、どんな土砂移動で、被害がでたのか説明しています。教室ではなく実際に被災箇所に行き、地形・地質条件を教えることによって理解が進むと思います。
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