運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

佐藤純(さとうじゅん)

ケアプロ訪問看護ステーション東京 災害プロジェクトメンバー
一般社団法人まちぷろ Eme-Ima運営母体
集団災害医学会BHELP インストラクター
日本DMAT登録隊員

主な活動地域
東京都 全域
最近の防災・減災活動

出身地:東京都葛飾区
最近の防災・減災活動:
防災意識向上を目的とした団体「Eme-Imaえまいま」を立ち上げ、地域の方々と防災に関するワークショップやHUGなどを実施しています。
ケアプロ訪問看護ステーション東京では、災害プロジェクトチームを立ち上げ、毎月安否確認訓練やDIGなど防災訓練を実施しています。訓練を通して災害マニュアルの改定も行い、看護・医療系学術集会の投稿に向け準備しています。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

病院勤務時代に、病院における災害対策への取り組みや日本DMAT隊員となり院内研修の企画や運営・地域の防災訓練に参加したのがきっかけです。その後、現在勤務しているケアプロ訪問看護ステーション東京で、在宅医療における災害対策や普及に向けた取り組みを始めています。

・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

私が生まれ育った葛飾で、「Eme-Imaえまいま」を立ち上げました。Eme-Imaとは「非常時Emergencyに今ima備える」の頭文字を取ったものです。防災に関するワークショップや講座、備蓄の販売などをしています。生まれ育った地域でこれまでの人とのつながりを生かした活動を通して、地域の自助・共助の力に少しでも役に立てればと思います。今は、「避難所運営」に焦点を当てて活動しています。組織や団体の連携をどのようにしていくべきか悩むこともありましたが、地道な活動のなかで、葛飾区立道上小学校おやじの会の皆さんと、避難所宿泊体験が実現する運びとなり、子ども大人も楽しく防災を学ぶ企画を実施する予定です。今後も地域で活動されている方々と協力して様々な取り組みを企画していきたいと考えています。

・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

いつ何時、どんな災害が起きても不思議でない日本で、どれだけの人が「自分事」として考えられるかは大きな課題だと感じています。特に、高齢者や病を抱えた災害弱者と呼ばれる要配慮者とその家族の備えの普及活動に今後取り組んでいこうと考えています。また、在宅医療を支える往診医や訪問看護、訪問介護やケアマネージャーなど、自身の安全を守る重要性や事前対策が必要であると感じています。

・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

集団災害医学会のBHELPインストラクターになれたとことは、全国各地の防災に尽力されている方々とお会い出来るので、光栄に思います。BHELP(Basic Health EmergencyLife Support for Public)とは、医療従事者・行政向けの地域保健・福祉における災害対応標準化トレーニングコースです。今年誕生したトレーニングコースですので、これから順次全国で展開されていきます。一人でも多くの方々と繋がり、共助に繋がればと思います。

・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

災害の備えは、人との繋がりが1番重要であると思います。 TEAM防災ジャパンサイトを通して、担い手・支え手がこれからもどんどん繋がり、日本中の人が防災を「自分事」として考えられるようになることを願うばかりです。
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