運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

内海雅史(うつみまさし)

気仙沼・本吉地域広域行政事務組合 気仙沼消防署 救助第2係長
https://km-fire.jp/

主な活動地域
宮城県 気仙沼市
最近の防災・減災活動

防災を取り組み始めたきっかけは?

職務上防災に携わってきましたが、内閣府防災へのOJT研修をきっかけとした防災スペシャリスト養成研修地区防’z意見交換会、ぼうさいこくたい2022など、これまで知ることのなかった防災を一部分ですが体感できました。ここで得た知見やつながりを糧に地域防災に力を入れていきたいと考えています。

ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

東日本大震災発災時、現場4年目の私は自宅にいたため、すぐ職場へ向かう準備をしました。動揺しながら職場へ向かう際、ふと近所の少し足の不自由なおばあさんのことが気になりました。2階建だからなんとか2階に避難するだろう、外へ避難するにしても近所の方が付き添ってくれるだろう、という自分に都合の良い考えを基に職場に向かったのです。結果的におばあさんは2階に避難し助かりました。私はこれをきっかけに、人間は予期せぬことが起きた際に自分に都合の良い考えになるということを自覚し、客観的に判断するように心がけてきました。また、普段からの「災害への備え」を家族や近隣と共有しておくことの大事さを痛感しました。

防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

ぼうさいこくたい2022に参加し、有識者の方々が口々に「防災はつながりが大事」だとおっしゃっておりました、つまりは課題だとも受け取れました。私自身もそう思っています。つながりとは近所の方であったり、自治会であったり、または遠地の旧友であったり、人それぞれだと思いますが、いつどこで誰に助けられるか、誰を助けることになるか分からない今日です。近所の方へのあいさつ、自治会の集まりへの参加、自分の興味のあるコミュニティに参加してみるなど、つながりだからと意識せず気軽に行動してみることが大切だと思っています。未来は行動した分だけ変えられると信じて、今から一歩踏み出してみましょう。

TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災に関する様々な情報発信、地域を越えたコミュニティの形成など気軽につながれるポータルサイトとして期待しています。その為にもこれまで以上にTEAM防災ジャパンが認知されることを望みます。
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