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- 主な活動地域
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東京都 全域
- 最近の防災・減災活動
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出身地:東京都武蔵野市
最近の防災・減災活動:
日本DMAT隊員・東京DMAT隊員(災害医療派遣チーム) 関東東北豪雨災害/熊本地震へ内閣府・厚生労働省の要請によりDMATとして災害派遣。
日本集団災害医学会 MCLS大量殺傷型テロ対応セミナー開発WGメンバー、日本集団災害医学会 学生部会(通称:DMAS)の立ち上げなどに関わる。
講師・講演歴等:千葉県消防学校救助科講師・沖縄県消防救急研究会講演・東京都区東北部医療圏・足立区医師会・久喜医師会・横浜市行政など各災害医療研修・講演など。
・防災に取り組み始めたきっかけは?
まだ医療免許を取得する前に東日本大震災が発生し、震災から1週間後、社会福祉協議会を通じてヘルパーとして栃木県の福祉避難所へ支援に行くことになり、歯科医師・看護師・ヘルパーで現地入りをしました。避難者は地震・津波に加え、原発事故と大きな被災を受けた南相馬市の医療施設や福祉施設から広域避難で自衛隊により救出されてきた37名の高齢者と9名の家族でした。 震災から1週間経っているにも関わらず、避難者は着の身着のままで、衛生環境も劣悪な状態でした。「衛生環境の整備」と「簡易カルテの作成」、「避難者のケア」、「地元行政機関・保健所との連携」の4点を次に来てくれた医療チームに引き継ぐまで一般のボランティアさんと協力しながら3日間で行いましたが、一概に避難者のケアといっても要介護者の清拭・吸引・入浴介助などだけでなく、子供の避難者の心のケアもする必要があったり、当時は知識がない中で、とにかくがむしゃらに働いていました。この時が初めての災害対応で上手くいかない事ばかりで、「普段からの備え」と「勉強の必要性」を感じ、災害医療の道を歩み始め、様々な災害において防災・減災へ向け、どんな状況でもアプローチできるように日々勉強しています。
・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。
災害医療を本格的に学び始めて、初めて「DMAT:災害派遣医療チーム」で災害派遣となった平成27年関東東北豪雨災害で茨城県常総市のヘリコプター救助救出拠点での医療統括を任されました。その際に診療だけでなく、災害現場でのロジスティック(後方支援)の重要性や、現場全体の医療マネジメント・診療などを行い、要救助者46名と犬1匹をトリアージし、無事全員を県内外の医療機関・福祉施設へ域外搬送ました。これは平時からの災害医療トレーニングの積み重ねで、「現場の対応が適切に行えた!」 「多くの被災者を救えた!」と初めて実感して、すべてが円滑に行えることで被害が拡大を防ぐことが出来ると肌で感じた貴重な経験でした。
・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。
DMATはもちろん、普段から連携している消防・警察。また地元行政や保健所。災害時には最後の砦となる自衛隊。それぞれの機関と災害医療のコースなどを通じて顔の見える関係や共通の医療概念を持つ取り組みを構築しています。しかしそれ以上に実災害の現場で頼りになり心強かったのは地元の消防団・民間企業・自主防災組織など、その土地に住む人達でした。地域とのつながりや、地域住民が自分達で行う「自助」・「共助」が大きな力であると確信し、現在は医療者だけでなく地域防災コミュニティーなどで市民向けにファーストエイド(応急処置)やトリアージの講演・講習を行っております。みんなで助けあう事。それが命を救う事の第一歩であり、将来の「防ぎ得た災害死の撲滅」に貢献できるのではないかと考えます。
・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。
日本で唯一の災害医療の学術団体である日本集団災害医学会、厚生労働省直轄の医療チームであるDMAT(災害派遣医療チーム)、日本集団災害医学会学生部会であり、医療系学部に所属の学生が「災害医療」に取り組んでいるDMAS(災害医療学生支援チーム)、葛飾地域防災コミュニティーであり、エマ―ジェンシーに今を伝えるEmeImaとは、災害医療を行っていく上で繋がっていて良かったです。
・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。
「災害」は自然災害だけでなく、人為災害(大規模な事故や事件・テロなど)など、時代の変化に伴い多様化してきています。TEAM防災ジャパンサイトをご覧の皆様が、みんなで危機意識・助け合いの精神・知識や備えを持つことが「減災」につながる第一歩だと考えます。多くの方々にこのような取り組みが共有されれば、さらに助かる命が増えていきます。我々は医療という側面から「災害」へアプローチしていますが、「防ぎ得た災害死」が発生しないように体制整備や災害対応等これからも研究・教育活動に日々万進し続けます。
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