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内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。

和田直人(わだなおと)

北海道標津町役場住民生活課危機管理・室長

主な活動地域
北海道 標津町
最近の防災・減災活動

防災を取り組み始めたきっかけは?

私は元々地震予知をして人の役に立ちたいという漠然とした気持ちがあり、大学・大学院では地震学を専攻してきましたが、2011年に東日本大震災が発生してしまいました。この地震、3分間も揺れたため、巨大な津波が来ることは揺れている最中に既に見当がつきました。しかし東北地方のあちこちでの、津波の犠牲になった痛ましい話を目の当たりにし、自然現象を正しく理解できずに命の危険に晒される人の多さに愕然としました。この東日本大震災を契機に、研究から普及啓発へ大きく自分の方針を大きく転換したのがきっかけです。

ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

小中学生に対する防災教育の方法に悩んでいた時、町内唯一の高校、標津高校の先生と知り合い、色々とお話ししていくうちに、小中学生世代の近い高校生に講師をやってもらえば我が事として伝わりやすいのではないかというアイデアにたどり着きました。 この活動、高校生が出前講座をやって、それを受けた生徒が今度標津高校に進学してまた下の世代に伝えていく、こういう循環を繰り返すことで出前授業を受けた人口が増えていき、町全体の意識が高まっていくというこの活動を、「地域循環型防災教育」と名付けて始めてから5年になります。 この活動が評価され、標津高校は令和6年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞したことが一番の思い出です。

防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

小学生からは「防災のおじさん」とか話しかけられることもありますし、標津高校の生徒とも顔の見える関係性ができています。これはいざという時に大変重要なことと認識しておりますので、これまで防災教育を行ってきたうえでの大きな手ごたえです。 一方、中高年世代と高校生以下の世代にギャップがあるのも事実です。同じ自治体の住民ですので、あらゆる世代が連携することが災害を乗り越えるために欠かすことができない要素と考えておりますので、今後、防災教育にどうやって地域の中高年世代を取り入れていくか、そして高校生以下の世代と中高年世代の「つながり」をどう作っていくかが重要な課題と感じております。

TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

色々な自治体や団体の防災活動の予定・内容など、自治体として、また防災活動を行う者として参考になる記事が多数掲載されており大変充実した内容と感じます。ただ、残念なことに認知度が内容の割に低いとも感じます。積極的、そして継続的に自治体や学校などにPRいただけると、最終的には国全体の防災力向上につながると思います。これからもサイトの維持運営をよろしくお願いします。
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