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内閣府政策統括官(防災担当)
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防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

多田明世(ただあきよ)

大阪府茨木市 総務部危機管理課 参事兼計画係長

主な活動地域
大阪府 茨木市
最近の防災・減災活動

出身地:大阪府茨木市
最近の防災・減災活動:危機管理課唯一の女性であること、両親が視覚障害者であったこと、小中高校生3人の母親であることから、男女共同参画の視点に配慮した防災や、要配慮者の防災対策、子育て世代への防災啓発について日々奮闘しています。
・[茨木市]女性の視点に配慮した防災事業について
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/soumu/kikikanri/menu/jyosei_bousaijigyou/index.html
・要配慮者の対応について掲載した「防災ハンドブック」
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/soumu/kikikanri/menu/book/hand.html
・高校生が考えた防災メニュー!1月17日限定で茨木スカイレストランにて提供しました
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/soumu/kikikanri/event2/ibarakiskyrestrain_ibarakihighschool.html
・[自主防災組織活動事例]大阪府内市町村及び自主防災組織等における防災・減災に係る特色ある取組みについて
http://www.pref.osaka.lg.jp/kikikanri/keihatsu/sosiki.html

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

私の市役所勤務20年目、記念すべき年の定期人事異動で、「危機管理課 課長代理兼計画係長の職を命ず」という辞令が舞い込んできました。周りも本人も予想しなかった異動。それまで本市の防災担当といえば、急な呼び出しや徹夜対応もある長時間勤務などの業務内容から男性だけの職場。それが、東日本大震災以降、防災担当に女性をということで、本市で初めて防災担当部署の女性管理職として配属されました。平成25年春の出来事でした。

・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

防災関係会議や研修会、地域の会合に行っても女性は数人、中には女性は私だけという会議も。どうしたら女性が出てくれるかと考え、平成26年度から地域の自主防災会で、女性防災リーダー育成研修を行いました。2年間で21団体、延342人が受講し、アンケートから「女性のことは自分たちが考えなくちゃということが分かった」など、自分自身の問題として感じてくれて、会議への女性出席者が少しですが増えました。 平成28年度は本市自主防災組織連絡会に女性部会を設置し、各自主防災会から推薦された女性部員の皆さんと活動しています。 そして平成29年2月23日には、女性だけによる「みんなにやさしい避難所づくり体験」として要配慮者にもやさしい避難所を作るという訓練を行います。初めての取組なので、どういう訓練になるのか、ドキドキワクワクしています。

・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

地域での防災活動は子育てや仕事に一段落された年配の方々が多く、若い世代や子育て世代との参加やつながりが希薄と感じています。そういった世代が、無理なく、楽しく地域活動に参加できるような仕掛けづくりをやっていきたいと思っています。そして、そこで生まれたつながりが、災害に強いまち茨木になり、災害時の命綱になると信じています。

・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

10数年前、本市のまちづくりを考える会議で出会い、防災と食であらためてつながった大阪府立茨木高等学校 家庭科の先生、入交享子(いりまじりきょうこ)さん。本年度実施した「高校生が考えた防災メニュー」でも、高校と市、企業のコラボが実現し、新たな事業ができたのも入交先生がいてくださったから。私が高校生の時に出会いたかった先生です。 また、女性として会うたびに元気もらっているのが、本市防災事業に多大にご協力いただいている、阪神救助犬協会代表 捜索災害救助犬ハンドラーの相良順子(さがらじゅんこ)さん。愛犬とともに日本各地の災害現場で活躍されている行動力と、様々な体験に裏打ちされたお話しに魅了されています。

・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災というテーマで、いろんな人が様々な分野で頑張っておられるのを知ることは、とても興味深く、励みになります。まだまだ女性が少ない分野ですので、是非多くの女性の活躍を伝えてください。
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