寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。
防災を取り組み始めたきっかけは?
小学校6年生の時に起きた阪神・淡路大震災です。被災された方々の言葉はずっと心に残っています。
大学1年の時に「災害救援ボランティア推進委員会」の講座を受講した際、改めて震災の教訓を学び、若者の犠牲も少なくなかったこと、多くの学生がボランティアとして活躍したことを知りました。「次の世代を担う学生に、防災や災害支援の大切さを伝えたい」と考え、学内で防災ボランティアサークルを設立して、被災地での支援活動や学内での防災活動に取り組みました。
卒業後は経験を活かして、大学での災害ボランティア講座や学生団体の支援、地域や学校での防災教育等に取り組んでいます。
ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。
大学における災害救援ボランティア講座の拡大です。主に首都圏の大学が主催して行う災害救援ボランティア講座の企画・運営を15年以上担当し、2018年度は10大学で13回開講しました。年間で約400名の学生が災害ボランティアの基礎知識や安全衛生、被災地でのリーダーシップなどを学んでいます。講座を修了した学生は、学生団体などで災害支援や地域の防災活動でも活躍しています。
近年は、警視庁警備部災害対策課や大学ボランティアセンターと連携し、帰宅困難を想定した学生向けの宿泊訓練も実施しています。
防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。
「防災教育普及協会」では、都立公園の指定管理業務に携わっています。指定管理者は民間でありながら、災害対応では公務員と同様の役割を担います。都道府県、市区町村、地域住民、企業や団体、指定管理者など多くの人たちが複雑に関わりあう公園や緑地で、災害に備えてどのような「つながり」がいま、そしてこれから求められるのか、防災イベントや懇談会などを通じて模索しています。
ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。
繋がってよかったのは、東京臨海広域防災公園(防災体験学習施設「そなエリア東京」)管理センターの皆さんです。学生の頃に「人と防災未来センター」にはじめて行ってから、ずっと「多彩な防災イベントが企画・実施できる場」が欲しいと思っていました。同公園施設にブルーシートがかかっている開園前の段階から様々なイベントに関わらせていただきました。
いつもご対応いただいているスタッフの皆さんに、本当に感謝しています。
TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。
どのコンテンツも素晴らしいですが、特にリレー寄稿は「防災人材のアーカイブ」として過去、現在、未来の各場面で貴重な資料になると思います。新たな寄稿を「当時の記録」として増やすのも大事だとは思いますが、5年後、10年後と長期的な視野で既に寄稿された方を追っていくと面白いのではないでしょうか。今の課題は10年後も課題であり続けるのか。それとも、解決されたうえで新たな課題が生まれているのか。こちらのサイトでしかできないことだと思います。
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