寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。
- 主な活動地域
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青森県 十和田市
- 最近の防災・減災活動
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出身地:宮城県
最近の防災・減災活動:日本DMAT隊員・統括DMAT認定。
青森県 災害医療コーディネーター、救急・災害医療対策協議会 委員、救急搬送受入協議会 委員、上十三地域災害医療対策協議会 委員、八戸・上十三地域メディカルコントロール協議会 委員 ほか
2020年 病院内で新型コロナウィルス感染症対策本部を設置運営 本部GMとしてクラスター事案の対応を行う
2018年 北海道胆振東部地震 青森県DMAT調整本部で運営指揮、2016年 熊本地震 宮城県DMAT調整本部で活動 ほか
防災を取り組み始めたきっかけは?
防災に取り組むきっかけになったのは、医局人事で仙台赤十字病院に勤務となり、赤十字救護班に所属したことです。実践的訓練に参加して災害に備えているなか、日本DMAT隊員養成研修を受講する機会をえました。その後は、DMATとして災害実動を経験し、多くのDMAT隊員と活動するなかで、また他職種の方とも繋がりが広がっていきました。
ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。
新型コロナウィルス感染症事案です。現勤務先へは、市民の皆様から励ましの声や、多くの寄付を頂戴しており、職員一同感謝いたします。
4月上旬に新型コロナウィルス感染患者が発生。病院内で対策本部を設置運営し、ゾーニングをして入院体制を構築。クラスター発生事案となり、感染症病棟を増床して受け入れました。ご高齢で介護度の高い入院患者様への対応が課題でした。面会制限中だったため、患者様の療養の様子を写真に撮り、御家族へ経過報告と共に郵送しました。御家族からは感謝の言葉もいただきました。
個人用防護具が確保困難となるなか、職員が罹患することになり、市民の皆様ならびに病院職員や家族の皆様に心配をおかけしました。しかしながら大勢のスタッフの協力を得て、5月30日に患者全員が退院となり、感染拡大を押さえ込むことが出来ました。なにより土日夜間も継続して協力いただいた関係各所の皆様に感謝します。
防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。
新型コロナウィルス感染患者さんへの対応です。現時点では、治療薬・ワクチンなどが定まっておらず、重症化する患者さんもいらっしゃいます。お亡くなりになられた方々に対して心よりご冥福をお祈りいたします。緊急事態解除に伴う人の移動、拡散にともなう第二波への備えが直近の課題です。
私は、青森県から災害医療コーディネーターを委嘱されています。平時からの災害対応への準備として、青森県庁や上十三保健所など関係機関とのネットワーク構築に努めていました。このコロナ禍においては、医療従事者の疲弊してきている状況を打開すべく、上十三保健所にアプローチして、開業医も含めた検査対応やフロー作成などを提案しました。今後も、近隣医療機関や地元医師会と連携を強くし、他医療圏との繋がりも強固とし、第二波に対する受入や検査体制を構築します。皆様と力を合わせて乗り越えていきたいと思います。
ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。特に、つながれてよかった個人をリレー寄稿にご紹介ねがいます!
新型コロナウィルス感染症対応において、御協力いただいた皆様です。ご紹介したいのは、仙台赤十字病院の勤務時代に、救護魂を教えていただいた、遠藤尚文先生(現 宮城県立こども病院外科長)をご紹介致します。岩手・宮城内陸地震時には現地へ共に出動し、また平時からの院内災害対応体制の構築にご尽力されている、その仕事ぶりに感銘をうけました。
TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。
新型コロナウィルス感染症の事案以外にも、最近は全国各地で災害の報告が相次いでいます。災害対応は平時からの人の繋がりが重要だと考えています。このサイトを通じて、また沢山の皆さまと、繫がるきっかけとなることを期待しています。
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