寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。
防災を取り組み始めたきっかけは?
国土交通省に在職していた際には港湾関係の部署を中心に様々なポストを経験する中で防災と向き合ってきました。東日本大震災、能登半島地震等の大災害にも関係するポストで遭遇し、特に能登半島地震では役人としての最終ポストだった国土交通省北陸地方整備局長として発災直後から半年間のオペレーションの指揮をしました。
ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。
役人人生36年間の一番のエピソードは、令和6年能登半島地震発災直後からの初動オペレーションです。これまで経験してこなかったような大災害であり、多くの尊い人命が失われました。国土交通省所管のインフラ(道路、港湾、河川、下水道等)が能登半島のほぼ全域で甚大な被害に見舞われ、陸上・海上ともアクセスルートが寸断する事態になり、能登半島の様々な地域が陸の孤島のような状況でした。インフラの緊急復旧については様々な評価があると思いますが、当時オペレーションしていた立場からすると関係機関の最大限の協力を得ながら最短で実行しました。
防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。
能登半島地震での災害対応を通じて、建設業の地域の守り手としての底力を感じました。能登半島の地域エリアは平時の建設需要がそれほど大きくなく、エリア内の建設業に携わるマンパワーが十分とは言えない中で未曾有の大災害に見舞われました。生活インフラ(宿泊施設、水、通信等)が無い中で能登半島エリア外の建設パワーを如何に投入していくかが課題でした。エリア外の石川県内の地域建設業の方々は、複数のチームが応援に入り、2泊3日車中泊でローテーションしながら道路等の緊急復旧に当たりました。大手建設業の方々は全国から人、資機材を投入し、特に緊急性の高かった2か月程度は1現場4班程度を投入して24時間施工で当たりました。
TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。
同じ災害の対応をしていたとしても、それぞれの立場等によって見える世界が異なります。一つ一つのプレイヤーが各々最善の努力をするのは当然のこととして、全体として密な縦糸・横糸となって総体として機能するためには自らの世界以外のことを知るのは重要であり、このサイトはその手助けをしてくれると思います。
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