運営
内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

鵜飼進(うがいすすむ)

中核市市長会東京事務所 副所長
日本危機管理士機構認定・危機管理士1級、防災士

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

市から内閣官房(安全保障・危機管理担当)に出向し、国民保護法の策定に関わった時に「避難」を適切に実施するには、市町村の避難誘導と地域における防災力が一体となる必要があると感じました。その後、市に戻って8年間、自然災害を始めマルチハザードへの対策に取り組み、気がつけば足抜けできなくなりました。現在は、中核市同士の災害相互応援協定などに携わっています。

・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

地域住民へ「万が一、自分が災害で命を落としてしまった時に、あの時「市役所」から避難勧告がでなかったからこうなったんだと悔やんでもなにも戻らないですよ」と説明すると「なるほど!」とその時は理解してくれます。家具の転倒防止や住宅の耐震補強も同じで、自分の命は自分で守ることを伝え続けることだと思います。

・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

行政の面からみると、「専門官」の不足です。どうしても国、都道府県、市町村の職員には「人事異動」があります。せっかく知識・経験が一人前になったころに、別の、それも全く関係ない業務へ「異動」。 国や他の自治体、教育機関や研究機関、コンサルタント会社なども含めて、防災担当者が出向し、また一段成長して防災の業務に戻ってくるような体制の中で「人づくり」が必要ではないでしょうか。

・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

教育機関、小・中学校はもとより、高校・大学などとも繋がっていくことが重要だと思います。小中学校は避難所になりますし、小さいころからの防災・危機管理教育がもっとも効果があります。高校や大学とは、調査や研究などにおいて連携できます。横須賀市においては防衛大学校と様々な連携をして図上訓練などの実施にとても成果がありました。 また、自治体や地域の垣根を越えた「危機管理士」は、多くの貴重な同志に巡り合うきっかけを作ってくれました。

・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災の担当から離れて久しい私を紹介していただけるとは、という気持ちですが、お仲間の一人に入れていただいたことが非常にうれしく、また責任を感じています。防災や危機管理は、連携がとても重要だと思っていますので、ぜひ皆様と手を携え、なにかあった時は「With us」の精神で頑張ります。 せっかく復活されたのですから、新たな「TEAM防災ジャパン」に大いに期待しています。
関連タグ
自治体
自治体
防災士