まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

組織的・本格的な防災遺構等の活用の取組 その2

1.遺構等 伝承
2.都道府県 和歌山県
3.災害種類 津波
4.発生年代 江戸時代前期、後期、昭和前期
5.活用方法 学校、地域活動
6.年齢層 中学生

1.場所・活用主体

  • 和歌山県印南町
  • 活用主体は、印南町立印南中学校


(出典:マピオン)


2.活用した災害遺構等

  • 宝永東南海地震(1707年10月28日)、安政南海地震(1854年12月24日)、昭和南海地震(1946年)の津波被害に関する町内に残る歴史資料。具体的には次のとおり。
  • 宝永東南海地震
    1. 印定寺合同位牌裏書き(南龍山印定寺:和歌山県日高郡印南2259)
    2. 津波溺死者合同墓碑記録
  • 安政南海地震
    1. 森家文書東光寺過去帳記録
    2. 本郷かめや(古川薬局)倉庫板壁の記録:160年前の安政南海地震の津波で奇跡的に残った蔵の内壁「かめやの板壁」に書かれた当時の震災の様子や教訓。
    3. 片山宇一郎家(地方) 津波・物価記録
    4. 最勝寺記録(山口)玉置善右衛門記録(地方)
    5. 桶屋與兵衛(よへえ)の息子戎(えびす)屋楠次郎(12才)記(地方塩田家蔵)
  • 昭和
    1. 印南町史通史編に詳細記録
    2. 昭和21年津波覚書「横島に流されて」 小川キミエ(本郷)
    3. 郷土津浪史 日下善右衛門(浜東)
    4. 印定寺 震災横死者之霊位裏書き

3.活用の内容

  • 2005年度に3年生の選択科目の理科で津波防災学習を始めた。
  • 2011年度からは、3年生の総合的な学習の時間に取り組み、町内に残る津波被害に関する歴史資料の分析、歴史を元にした紙芝居の作成といった活動を行う。
  • 2013年度は、160年前の安政南海地震の津波で奇跡的に残った蔵の内壁「かめやの板壁」に書かれた当時の震災の様子や教訓を解読。従来の解釈の誤りを見つけた。

4.活動の成果

  • リーフレット「印南の津波災害―過 去・未来―」の作成と校区内全約900世帯への配布。
  • 2010年度「ぼうさい甲子園」 奨励賞、2011年度「ぼうさい甲子園」 奨励賞、2012年度、「ぼうさい甲子園」のグランプリを受賞。2013年度は「津波ぼうさい賞」、「ぼうさい甲子園」の「継続こそ力賞」を受賞。
  • 2013年には、これまでの研究成果をまとめた冊子『知っていますか? 地震と津波 Part2』を作成

(出典:下6.参照先の③、⑥、⑤及び②)


5.活動を支援した主体

中学校の教員、専門学校、地域の災害遺構等の保有者


6.参照先

平成22年度ぼうさい甲子園「奨励賞」 15P
http://npo-sakura.net/doc/bousai_mem_22.pdf

平成27年度ぼうさい甲子園「継続こそ力賞」(毎日新聞地方版2015.12.11)
http://mainichi.jp/articles/20151211/ddl/k30/040/342000c

印定寺の合同位牌
http://dsel.ce.gunma-u.ac.jp/wakayama_tool/text/t_53_2.pdf

印南中学校が調査した津波伝承板の設置(日高新報2014.2.8)
http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2014/02/post-1707.html

2015年度の印南中学校の取り組み:かめや壁書の解読(紀州新聞2015.8.28)
http://blog.goo.ne.jp/ks-press/e/dbe90cbd10251c897c58226c2445e227/?img=7191a07d66a3090e9e586d55fffb774c

2011年に印南中学生が小学生向けに作成した紙芝居・動画
https://www.youtube.com/watch?v=71XcknKLuTY