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熊本 地表のずれ地震後も20センチ余拡大 注意を

東北大学の遠田晋次教授が、熊本県益城町から八代海南部にのびる日奈久断層帯について熊本県御船町で地震後の影響を調べた結果、去年4月のマグニチュード7.3の大地震の直後におよそ50センチの地表のずれが見つかった活断層の真上にあたる場所では、この1年間にさらに20センチから25センチずれが広がっていたことがわかった。GPSによる観測でも同様の地殻変動が確認されていて、周辺ではこの1年間に建物がより大きく傾いたり、道路のひび割れの数が増えたりしているという。遠田教授は、大地震の影響で断層がその後もゆっくりとずれ動く「余効変動」という現象が起きていると分析している。遠田教授は「地震後もこれほど断層が動いているということは、地下に力が強くかかり、ひずみがたまり続けているとみた方がよい。一連の地震で日奈久断層帯は一部しかずれ動いていないと考えられ、まだずれ動いていない南西側の領域では地震が起きやすい状態だと考えて引き続き注意してほしい」と話している。【4月14日 NHKニュースより】
▼災害科学国際研究所 平成28年(2016年)熊本地震
http://irides.tohoku.ac.jp/topics_disaster/2016kumamoto-eq.html