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防災関連の最新ニュースをご紹介
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【地域防災】「災害ボランティア」活動開始へ 新地・25日から、準備本格化/福島
福島県沖を震源とする最大震度6強を観測した地震で1300棟を超える住宅被害が見込まれる新地町は22日、災害ボランティアの準備を本格化させた。24日に町農村環境改善センターにボランティアセンターを設置し、25日から活動を開始する。屋根のブルーシート掛けなど高所作業を建築、土木の知識を持つ県外の専門ボランティア団体、落ちた瓦や割れた食器、家具などの片付けを町内在住者のみ募集して行う。既に東京や関西の専門団体と協議しており、町内在住者の募集も進めている。実施対象は自力での片付けが困難な70歳以上の1人暮らし高齢者世帯、高齢者のみの世帯、母子父子家庭に絞り、地区長や民生児童委員の協力で募集する。【2月23日 福島民友新聞より】
▼全社協 被災地支援・災害ボランティア情報 令和3年2月福島県沖を震源とする地震(特設ページ)
https://www.saigaivc.com/earthquake2021213/ -
【普及啓発】防災科研が震源断層面推定 福島沖地震、長さ32キロ―最大2.7メートル滑る
防災科学技術研究所は19日までに、福島県沖で13日に発生したマグニチュード(M)7.3、最大震度6強の地震の震源断層面を推定し、ホームページで公表した。水平方向の長さが32キロ、深さ方向の幅が24キロの長方形の断層面が、10秒余りかかって滑ったとみられる。防災科研の青井真地震津波火山ネットワークセンター長は「M7程度の地震としては標準的だった」と話している。東北沖では陸側プレートの下に太平洋プレートが沈み込んでおり、地震は深さ約55キロの太平洋プレート内部で発生。ほぼ東西方向に押す力が働いて逆断層型の断層が生じた。断層面のうち、最初に滑った「破壊開始点」は北東側の深い所にあり、滑りが南西側の浅い所へ広がって、最大で2.7メートル滑ったと推定された。【2月19日 時事通信より】
▼防災科学技術研究所 2021年2月13日 福島県沖の地震
https://www.hinet.bosai.go.jp/topics/off-fukushima210213/ -
【歴史・教訓】「災害への備え 日頃から」 佐賀豪雨被災者、体験語る
佐賀県地域婦人連絡協議会は17日、防災をテーマにした研修会を佐賀市の県婦人会館で開いた。2019年8月の佐賀豪雨を体験した武雄市北方町婦人会の会長で防災士の宮原祐子さんと、同会の牛島早百合さんが被災体験を語った。宮原会長は自宅が浸水し、家族と2階に避難した。当時の写真を示しながら「水が来てしまうと逃げられない。2階や近くの高台など、垂直避難できる場所を日頃から確認して」と語った。牛島さんも自宅が浸水し、住める状態になるまで9カ月、アパートで暮らしながら清掃作業を繰り返した。「あと4カ月もたてば梅雨がやって来る。自分の所は大丈夫ということはない。災害はいつどこにやって来るか分からない」と、それぞれが自分事として備えておく必要性を訴えた。【2月19日 佐賀新聞より】
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【地域防災】LINEで防災情報 外国人に登録促し 小松市国際交流協/石川
石川県の小松市国際交流協会は、無料通信アプリ「LINE」を介して多言語で防災情報を発信するため、14日、同協会で外国人住民向けにLINE登録会を開いた。防災士の資格を持つ協会員が、同所での日本語教室の参加者らに活用を呼び掛けた。協会の多文化防災部会はポルトガル語やベトナム語、中国語、英語と簡単な日本語で情報提供する計5つのアカウントを開設。避難指示・勧告や市内で観測された震度など、市公式アカウントに配信された情報を基に、翻訳したメッセージを各言語で届ける。【2月14日 北國新聞より】
▼小松市国際交流協会
https://www.facebook.com/39kia/ -
【地域防災】避難所でコロナ対策 テントで間仕切り、検温を徹底/福島
最大震度6強となった13日の地震後、宮城県、福島県の各自治体は新型コロナウイルス対策をとって避難所運営に当たった。福島県相馬市の体育館では、最大で92人が避難。市社会福祉課の村井智一課長によると、入り口で消毒を促し、検温も徹底した。定期的に換気し、世帯ごとに間仕切りされたテントを用意。発熱者が出ることなども想定し、別室も確保した。福島県国見町は昨年8月、避難所での感染症予防策をまとめた「避難所衛生マニュアル」を作成しており、受付を担当した保健師は「おおむね混乱なく対応できた」と胸をなで下ろす。一方で「避難者は高齢者が多い。今後も感染予防を徹底しないといけない」と気を引き締めた。【2月15日 日本経済新聞より】
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【災害想定】福島県沖で地震相次ぐ“揺れや津波への備え確認を”地震調査委
13日に福島と宮城で震度6強の激しい揺れを観測する地震があった福島県沖では、地震が相次いでいる。政府の地震調査委員会は14日夜、臨時の会合を開いて今後1週間程度は最大震度6強程度の揺れを伴う地震に注意が必要だという評価をまとめた。そのうえで10年前の巨大地震の余震域やその周辺では、今後も長期間にわたって規模の大きな地震が起き、津波を伴う可能性もあることに注意すべきだとしている。地震調査委員会の委員長で防災科学技術研究所の平田直参与は「今回の地震がもう少し浅いところで起き、規模がもう少し大きければ、高い津波となった可能性がある。沿岸に住む方は改めて津波への備えも確認してほしい」と呼びかけた。【2月15日 NHKニュースより】
▼地震調査研究推進本部 2021年2月13日福島県沖の地震の評価 (令和3年2月14日公表)
https://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2021/20210213_fukushima_1.pdf -
【地域防災】災害時の外国人支援、自治体職員を対象に研修会/青森
災害時に青森県内で暮らす外国人をどのように支援できるか、県国際交流協会は4日、青森市で県内の自治体職員を対象とした初の研修会を開いた。研修会には、県内19自治体の防災や国際交流を担当する職員約50人が参加。滋賀県庁職員で、NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会の高木和彦副代表理事がリモートで講師を務めた。高木さんは「外国人は日本語がわからないため、避難指示などの情報が届かない」「言葉や文化や習慣、宗教上の配慮など、避難生活での情報やサービスの提供で配慮が必要になる」と説明。具体的な対応として、避難所が国籍に関係なく使えることなどを、多言語に翻訳して伝える災害時多言語表示シートの利用などをあげた。研修会の後半、職員が各班に分かれて災害時の外国人被災者支援について話し合うグループワークをした。外国人住民に対する防災教育をめぐり、「防災コンテンツを普段からユーチューブで配信する」「県消防学校での地震体験」といったアイデアが出された。【2月6日 朝日新聞より】
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【地域防災】地方防災会議、女性の比率は低調 目標の3割達成は全国で2%弱
各自治体が防災計画策定のため設置する地方防災会議で、国が2020年の目標としていた女性委員の比率30%を達成したのが全国で2%弱にとどまることが6日、共同通信のアンケートで分かった。警察幹部など、男性中心のポストから委員を選ぶ仕組みが壁となった。3月に発生10年となる東日本大震災では、着替えや授乳の場所がないなど女性への配慮に欠けた避難所もあった。国は女性委員を増やすため、2012年に災害対策基本法を改正。2020年12月に閣議決定した第5次計画で、目標達成期限を2025年に延長した。【2月6日 共同通信より】
▼内閣府防災情報 令和2年版 防災白書|図表1-10-1 地方防災会議の委員に占める女性の割合の推移について
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/r02/zuhyo/zuhyo1-01_10_01.html -
【地域防災】震災関連死 認定者の半数、転居5回以上/福島
東京電力福島第1原発事故で避難区域になった福島県双葉郡8町村のうち、開示資料に死亡時期が明記されていた楢葉町では、関連死に認定された人の半数が、亡くなるまで5回以上転居していたことが分かった。震災から半年以降に亡くなった人は7割に上り、安定しない生活と避難生活の長期化が大きな負担となっていた実態が読み取れる。開示資料や町への取材によると、1月末現在、関連死と認定されたのは計140人。入院中に被災し、その後病院で亡くなった1人を除き、139人が避難を余儀なくされた。一時的な入院を除いて平均約5回転居し、半数の73人は5回以上の転居。最も多かったのは13回だった。【2月8日 河北新報より】
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【地域防災】開院、開局ひと目で判断 災害時は赤・黄旗目印に/神奈川
神奈川県横浜市港北区内の医療機関は、災害時にも診療可能・開局中であることを知らせる「災害時のぼり旗」の掲出訓練を、1月17日から23日まで行った。港北区は、震度6以上の大規模地震が発生した場合、被災を免れて診療可能な病院、診療所は「診療中」、処方箋を調剤できる薬局は「開局中」と書かれたのぼり旗やフラッグを掲出する。同区内では期間中、港北区医師会や港北区薬剤師会に所属する医療機関が黄色ののぼり旗、フラッグを掲出した。災害拠点病院として、災害時に生命の危険がある重症患者に対応する横浜労災病院は、赤色の旗を掲出した。港北区役所は、「日ごろから地域にある医療機関の場所を知っておきましょう」としている。【2月4日 タウンニュースより】
▼港北区 港北区の災害時医療
https://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/kurashi/bosai_bohan/saigai/iryo/iryou.html -
【地域防災】コロナ影響、ボランティア1月はゼロ 熊本豪雨被災地、苦悩続く
昨年7月の熊本豪雨被災地で災害ボランティアセンターを通して被災者の支援活動に参加するボランティアが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で1月はゼロだった。豪雨から4日で7カ月。市町村の社会福祉協議会が運営するセンターは、昨年7月6日の芦北町、津奈木町を皮切りに最大13市町村が開設。被災者の依頼がなくなったセンターから順次活動を終え、10月5日以降は八代市、人吉市、球磨村の3市村のみとなった。災害当初に比べて支援ニーズは縮小しつつあるが、自宅の公費解体に向けた家財の搬出や仮設住宅退去の手伝いなど、新たな依頼も目立っているという。3市村の社協は「復旧復興は道半ば。今後も力強い支援が必要だ」と協力を呼び掛ける。県災害ボランティアセンターの吉本裕二副所長は「今は一刻を争う支援が必要な状況ではなく、感染を防ぐため活動自粛はやむを得ない」と説明。ただ、「今後は被災者の生活基盤を整える活動に比重が移る。ニーズを見極め、きめ細かなコーディネートを心掛けたい」と話す。熊本学園大の高林秀明教授(地域福祉論)は「ボランティアの支援が途切れれば、関心の低下につながりかねない。支援を必要としている被災地の情報を発信し、復興への思いを共有する取り組みが求められる」と強調した。【2月4日 熊本日日新聞より】
▼熊本県ボランティアセンター
https://www.facebook.com/kumashakyo/ -
【地域防災】洪水ハザードマップ「認知」95% 郡山市調査、市民の関心高く/福島
福島県郡山市は1月30日までに、改定した洪水ハザードマップの認知度に関する調査結果を発表した。「洪水ハザードマップを知っている」と回答した人は約95%に上った。調査は昨年11月に実施。市の「まちづくりネットモニター」に登録する約310人が回答した。調査ではこのほか、自宅や学校、職場周辺の水害リスクを把握しているかどうかを問う設問で、約86%の人が「十分理解している」または「ある程度理解している」と回答した。一方、市が水害時の一時的な避難所として、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に車中避難所を設置していることについて「知っている」と答えた人は約43%にとどまった。【1月31日 福島民友新聞より】
▼郡山市 2020年度まちづくりネットモニター第12回調査結果 テーマ「洪水ハザードマップについて」
https://www.city.koriyama.lg.jp/material/files/group/1/2020netmonitor12.pdf -
【地域防災】住民と防災マップ更新へ 大槌町ワークショップ開始/岩手
岩手県大槌町は、町防災マップ更新に向けた住民とのワークショップを始めた。津波防災に加え、近年多発する大雨災害に備えて過去の内水・冠水被害状況も盛り込み、2021年度中の完成、全戸配布を目指す。初回は20日夜、同町小鎚で開かれ、8地区から約20人が参加。地区ごとに分かれ、町民はマップに過去の被害を書き込んだ。大雨時の浸水被害や道路への土砂堆積、落石・倒木など、地形や自然物などの地域事情を反映した詳細なデータが集まった。【1月23日 岩手日報より】
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【地域防災】地域防災の担い手に 高校生の防災士取得支援/徳島
南海トラフ地震などの災害に備えて学校の防災力を高めようと、徳島県は「防災士」の育成講座を開いて高校生や教員の資格取得を支援している。徳島ではすべての県立高校に「防災クラブ」があり、地域や学校で防災意識を高める活動やボランティア活動をしている。また、県教育委員会は地域防災で活躍できる人材を育てようと、2015年度から高校生らを対象に、夏休みに防災士の育成講座を開いている。教員は2014年度からで累計79人が資格を取得し、災害時には地域住民の避難所となる学校でのコーディネーター役も期待されている。今年度の講座は1月5、6日の2日間、徳島市内で開かれ、小中学校・高校・特別支援学校計16校の教員17人と、高校29校から生徒65人が受講した。図上演習を担当した防災士研修センターの曽根太一業務部長は、生活する地域の災害リスクを知って作戦を立てる大切さを訴え、「ハザードマップは安全を教えてくれる地図ではない」と語った。大学教員や気象予報士らは地震、津波や風水害への備え、避難所の運営協力や災害情報などについて講義した。【1月21日 朝日新聞より】
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【防災施策】神戸の高校とオンライン勉強 掛川市・災害支援団体/兵庫・静岡
静岡県掛川市の災害支援ボランティア団体「協働遠州」は、全国唯一の環境防災科を設置する兵庫県立舞子高校とオンライン勉強会を開き、地域の高校生向けの防災教育の意義について学んだ。今後、県教委が検討する横須賀高校(掛川市)と池新田高校(御前崎市)の統合による新構想高校に、「環境防災科」の新設を要望する活動に役立てる。勉強会は市役所であり、協働遠州のスタッフや掛川市議ら約20人が出席し、舞子高校の担当科長と卒業生から授業カリキュラムや防災活動などの説明を受けた。同科の設置意義や地域との関わり方などの質問に対し、担当科長は「防災教育はキャリア教育にもつながる。地域と学び合う意識が大切」などとアドバイスした。今後、協働遠州は舞子高校との交流を継続させながら、新構想高校に同科の新設を求める署名活動を行い、4月ごろに県知事に提出する。【1月21日 中日新聞より】
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【地域防災】コロナ禍でも訓練を 防災情報チラシに 全戸配布へ/兵庫
兵庫県丹波篠山市東部の日置地区では1月17日に毎年防災訓練を開いてきたが、今年はコロナ禍で人が集まる訓練を取りやめ、「チラシで学ぶ防災訓練」を行った。同地区の防災訓練は、日置地区まちづくり協議会が阪神・淡路大震災の経験と教訓を生かそうと、2008年1月から毎年1回実施。自衛隊と連携した避難訓練や、防災体験、防災マップ作り、震災体験談の講話、防災映画の上映会などを行ってきた。13回続いた防災訓練を「継続することが重要」と、同協議会安全安心部会がチラシ作成を企画。地区内の防災士2人と、同部会長の消防分団長がチラシの内容を検討した。チラシの表面には、▽避難所では体温測定や体調チェックが必要になるコロナ禍での避難所対応▽子育て世代や高齢者向けの避難のポイント▽今年から国が変更する水害時の警戒レベル(緊急安全確保、避難指示、高齢者等避難)を盛り込んだ。また、裏面には、家族で防災について話し合ってもらおうと、東京都が作成した避難行動のスケジュール表「手書きで作るマイ・タイムライン」を参考にしたスケジュール表を掲載した。【1月17日 丹波新聞より】
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【普及啓発】育てジュニア防災リーダー 小松市消防本部 小学生に養成講座/石川
阪神大震災から26年の17日、小松市消防本部は、小学四〜六年生を対象にした「こまつジュニア防災リーダー」の養成講座を同本部で初めて開いた。児童35人が座学や火災、水害の疑似体験を通し、災害時の行動や備えを学んだ。子どものころから防災意識を高めてもらう狙い。昨夏開催予定だったが、新型コロナ禍を考慮し延期。今回、大震災の起きた日に合わせて開催した。養成講座を終えた児童には修了証が渡され、同本部地域ぼうさい課の明石勇司課長は「災害時はまずは自分の命を守り、周りの人を助けてあげられる人になって」と語り掛けた。【1月18日 中日新聞より】
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【地域防災】<阪神大震災26年>防災ラジオ もしもに備え/鳥取
鳥取市が昨年4月から販売を始めた「防災ラジオ」が人気となっている。緊急時に自動で起動し、大音量で災害情報を伝える仕組み。当初予定の2000台はすぐに売り切れ、追加の補正予算で1万6500台分を確保した。市は「災害に備えるため、ぜひ購入を」と呼びかけている。コミュニティーFM局の「FM鳥取」が昨年4月、聴取可能区域を旧市内などから市南部と西部に広げたのに合わせ、市が販売を企画した。阪神大震災(1995年1月17日)の当時、被災地にはコミュニティーFM局がほとんどなく、避難などのきめ細かな地元情報を伝えることができなかった。この反省をもとに兵庫県西宮市、尼崎市などの被災地に次々と同FM局が開設され、今も重要な災害情報の伝達手段となっている。【1月18日 読売新聞より】
▼鳥取市 「鳥取市防災ラジオ」について
https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1584489172836/index.html -
【地域防災】能登町消防団に初の女性団員 広報や防災啓発6人が活動/石川
能登町消防団に、初めての女性団員が加入した。31〜54歳の6人。女性団員は本部付で、地区分団には所属しない。火災や災害の現場への出動はないが、春秋の火災予防週間での街頭啓発や、防災・減災に関する出前講座など情報発信を担う予定。担当者は「独居老人宅の見回りなど、地域を守る活動にも参加してほしい」と期待し、今後、15人程度まで女性団員を集めたい考え。能登消防署によると、消防庁は全国の自治体に多様な人材活用の一環として、女性消防団員の入団促進に取り組むことを求めている。【1月18日 中日新聞より】
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【地域防災】要援護者避難など議論 地域防災力向上シンポ/佐賀
水害から地域を守るための防災を考える「地域防災力向上シンポジウム」が14日、佐賀県唐津市で開かれた。武雄河川事務所長を務めていた九州大大学院の島谷幸宏教授が講演した。島谷教授は、松浦川流域の治水機能について「伝統知の宝庫」と話し、唐津市相知町にある舟の先端のような形をした洪水をそらす土手の「舟形屋敷」や同町に再生された湿地「アザメの瀬」などを挙げながら、洪水の被害を抑える役割を説明した。パネル討論では、消防団や福祉施設関係者ら6人が登壇し、要配慮者の避難の取り組みについて意見交換した。人と防災未来センターの河田慈人さんは、逃げ遅れを防ぐために自力で2階に上ったり、軒先まで出たりする「屋内避難訓練」を紹介した。高齢化率が約7割に上る離島の高島で民生委員を務める野﨑五十鈴さんは、島で自主防災組織を立ち上げ「緊急連絡先を一覧表にして、区長や消防団長まで行き渡るようにした」と説明した。【1月15日 佐賀新聞より】
▼佐賀県 地域防災力向上シンポジウムin佐賀2021を開催します
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00378632/index.html