まなべる、いかせる、つながれる。防災・減災のオンライン基地。

運営:防災推進協議会 企画編集:助けあいジャパン 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

岡野谷純(おかのや・じゅん)

特定非営利活動法人日本ファーストエイドソサェティ(JFAS) 代表理事
HP: http://jfas.umin.ac.jp/
Facebook: https://www.facebook.com/jfaspal

生年月日:10月9日
出身地:東京都国立市
防災・減災に関する活動:
自主防や自治会・企業等の災害対応研修や救命スキル・AED等の研修、医療職向け災害時支援訓練講師など多数。災害被災地においてボランティアや市民の活動安全に関するコーディネートを実施。内閣府「防災ボランティア活動検討会」委員。
東日本大震災では、乳幼児とその家族の健康・発育・生活を支援する「赤ちゃん一時避難プロジェクト」を立ち上げ、被災地外避難所を運営、現在も継続支援中。
著書に、災害ボランティアの安全衛生プチガイド(監著)、震災から身を守る52の方法(分担執筆)、ストレス百科事典(分担執筆)など。
救急救命士、防災士、教諭、医学博士

・地域防災にはまったきっかけは?

JFASは、もともと救命・応急手当を啓発・研修する市民団体(1991〜)です。その観点で言えば、地震や津波だけではなく、日々の生活の中で起こる交通事故や心臓突然死なども正に「災害」です。
1993年、「救急の現場に遭遇し手助けをしたが、不安が残る」という声に応える電話相談活動を開始するとともに、研修に「活動後のストレス」に関する項目を追加しました。「知っておくこと」も防災です。
阪神淡路大震災以降は、被災地で活動するボランティアや市民の安全衛生を団体活動の第2の柱とし、研修やコーディネート活動を開始しました。


・地域防災に関わって、改めて大切だと感じたことは?

ボランティア関連では「災害支援者が一人も死んではいけない、一人も傷づいてはいけない、身体も心も」という信念を災害支援に関わる者全員が持つこと。「安全衛生コーディネーター」を更に増やしたいです。
乳幼児関連では「誰が何と言おうと、未来を担う子ども達の安全や健康・発育環境を守る」こと。子ども達を被災地に囲い込むのではなく、県外に出して安全・安心を提供できるよう、周囲の大人は皆で最善を尽くすことが大切だと思います。


・地域防災・減災に取り組んでみて感じる今の社会課題は?

1つは「公平性」の壁。地域防災計画に沿って被災地内に避難所(福祉避難所も同様)を置く限り、子ども達や障碍者は辛い生活を余儀なくされ続けます。「一律公平でなくていい」「一度被災地を離れて、ライフラインが直ったら戻っておいで」と言える地域力を、首長も市民も持てるといいと思います。
もう一つ、支援者側の意識改革も必要な時期ではないでしょうか。確かに「地域のコミュニティが希薄」「平時の備えや訓練が不足」なのは事実ですが、国民の危機意識や備えがどんなに不充分であっても、災害発生時に自分のグループは即、必要なシステムを立ち上げ動き出せるのか。平時の今、必要なネットワークを充分に構築できているか。災害支援の枠組みや減災サイクル・クラスターなど、国際レベルの知識や訓練を共有できているか。JFASもそんな支援者に成長していきたいと努力を続けています。


・TEAM防災ジャパンの一員に推薦!という方をご紹介ください。

数えきれないほどの仲間がいて絞れません ^_^; 。「災害」は自然災害だけではないですし、現場にいる支援者だけがチームではない、予防や教育、後方支援など、もう少し広い視野で防災をとらえて、以下の皆さんを推薦します。
・上村靖司さん:除雪活動中の事故撲滅のために「雪かき道場」を展開する指南役。
・豊永 有さん:アレルギーや食事制限者向けの避難食で支援事業を展開した企業代表。
・山本康史さん:災害ボランティア養成道場を開講中。平時みえ防災市民会議議長。
・吉村雄之祐さん:京都府災害ボランティアセンターを設立、辛口だが貴重な舵取り役


・TEAM防災ジャパンへの想い、メッセージをお願いいたします。

現在のリレー投稿には、たくさんの有志が集まって来つつある、という状況だと思います。TEAM防災ジャパンには今後、今の一人一人のプロフィールを、分野や活動で検索できるような「ネットワーク一覧」にして戴けることに期待します。また互いにネットワークを組みたいグループがアピールできる、リアルな場づくりもできるとよいですね。