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運営:防災推進協議会 協力:内閣府防災担当

リレー寄稿

※寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

杉本伸一(すぎもと・しんいち)

2017年1月19日

杉本伸一(すぎもと・しんいち)

三陸ジオパーク推進協議会上席推進員
内閣府火山防災エキスパート

生年月日:1950年3月13日
出身地:長崎県島原市
最近の防災・減災活動:火山防災エキスパートとして全国各地の火山防災市民講演会などで講演。

・防災に踏み込んだ(取り組み始めた)きっかけは?

1991年雲仙普賢岳の噴火災害で、危うく一命をとりとめてからです。当時、島原市職員として市立安中公民館に勤務しており、消防団の詰所である北上木場に行く準備をしていたときに、火砕流が発生し、43名が犠牲となりました。火山についてもう少し知識と危機に対する意識があったら、あの消防団などを救えたかもしれないとの思いから防災に取り組んでいます。


・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

2007年、事務局長として火山都市国際会議を開催しました。本来人口5万人の地方都市で、国際会議を開催するなど無謀なことですが、市民参加の国際会議として島原の教訓を全世界に発信し、また、全国からの温かい支援により、火山災害から復興した島原の姿を見てもらうことが出来ました。


・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

現在、いわて復興応援隊として、東日本大震災の被災地である宮古市に住み、三陸ジオパークの推進に関わっています。地震津波災害と火山災害はその要因は違いますが、自然災害から立ち上がる復興の過程は同じです。島原の教訓を生かしながら、三陸の復興に取り組んでいます。昨年の台風被害を経験し、三陸は津波に対する防災意識はかなり高いものの、その防災意識は他の自然災害については生かされていないことを強く感じました。


・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

全国各地で頻発する自然災害を見ていて、その地域で過去に起きた災害に学ぶことは当然ですが、他所に学ぶことも大切です。「過去に学び、他所に学ぶ」ことを考えると、住民レベルでの防災・減災ネットワークが必要だと思います。お互いの災害体験を積み重ねることにより、次の災害への防災・減災ができると思います。


・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

防災に関心のある皆様が、TEAM防災ジャパンサイトを通じて、情報を共有できることは素晴らしいことです。
しかし、ややもすると、防災については、直前の災害に上書きされて、古い災害や教訓は忘れ去られる傾向にあります。ぜひ、体験や教訓を積み重ねて日本の防災・減災に生かす取り組みを、情報プラットフォームに期待します。