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内閣府政策統括官(防災担当)
協力
防災推進協議会

リレー寄稿

地域防災の担い手をご紹介

寄稿者様へのご連絡は、各ご所属先へお問い合わせください。

青木正美(あおきまさみ)

医師・麻酔科医

主な活動地域
東京都 全域
最近の防災・減災活動

生年:1958年
出身地:東京
最近の防災・減災活動:1985年獨協医科大学卒業。同第一麻酔科入局。1995年、阪神・淡路大震災の医療ボランティアに従事。阪神・淡路大震災の医療ボランティアに従事。1996年、東京都中央区で青木クリニック(ペインクリニック科)開業。2004年より関西学院大学災害復興制度研究所客員研究員。日本女医会東京都支部副会長、makenaizone主宰、「3.11甲状腺がん子ども基金」顧問。

・防災に取り組み始めたきっかけは?

1995年の阪神・淡路大震災の直後に医療ボランティアで神戸に入りました。以降はご縁があって関西学院大学災害復興制度研究所に所属し、災害関連の方々と次々とご縁が広がっています。

・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。

インターネットのラジオ radikoが2010年の12月に試験運用が始まった時、radikoの運営陣に「大災害が発生したらエリア制限を解除して欲しい」と相談しました。その要望は実現し2011年3月13日にエリア制限が解除されました。その後も、「radiko災害復興プロジェクト」として被災地7局のラジオが翌年の春まで全国で聴視可能でした。今やインターネットは最も大事なライフラインになりました。これをどう活用していけばいいのか、平時から各分野の方々が構想を練っていければいいなと思っています。

・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。

被災者の方々が一本のタオルから作る「まけないぞう」は、阪神・淡路大震災の仮設住宅で生まれました。現在は被災地NGO協働センターのスタッフが全国の被災地で「まけないぞう」を普及させています。東日本大震災後は、私も「makenaizone」を結成し、「まけないぞう」を世界中に紹介しています。こうして世界の方々と交信して分かったことは、日本の災害復興は世界中から関心を持たれていて、協力したいという気持ちを持った方々が沢山おられることです。今後はどんな分野の方々も、どんどん世界に向かって発信してもらいたいと思います。

・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。

私の所属する日本女医会東京都支部では、この春から「311甲状腺がん子ども基金」と連携して甲状腺がんの患者さんやご家族の悩みをきく電話相談を行っています。今や国民の二人に一人ががんになる時代ですが、いつの時代もがん患者を抱えた一家は大変苦しい状況に置かれます。ましてや一家の宝である子どもががんになれば、悩みや不安が尽きません。そんな方々をできる限りサポートして行ければと思っています。

・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。

これから迎え撃たなくてはならない最大の課題は、何と言っても南海トラフ地震でしょう。また首都直下地震や311の割れ残りの地震もいつ起こるとも分かりません。その時までに何をすべきなのか、どこにどんな防災リーダーが居るのか。そんな状況が『TEAM防災ジャパン』のHPに満載されています。ここから新たな繋がりが始まれば幸いです。
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