寄稿者様への御連絡は、各御所属先へお問い合わせください。
・防災に取り組み始めたきっかけは?
大学の2年生の時から赤十字救急法の指導員をしており、高等学校の養護教諭・大学での養護教諭養成において、AEDを使って救命した経験から「命の大切さ」を伝えていました。そのような時に起こったのが東北地方太平洋沖地震でした。その被災された地域に実際に立って、見て・聞いて・感じたことを、学生たちに伝えたい、地域を越えて伝えたいと強く思いました。「防災に役立つよ」と教えて頂いたことには何でもチャレンジしており、防災は今の私のライフワークです。
・ご自身の活動の中で、一番のエピソード(うまくいったことや、いかなかったことも)という事例をひとつあげてください。
2006年から名古屋学芸大学青年赤十字奉仕団の顧問として、学生とともにAEDの普及啓発活動に取り組みました。その学生たちからの被災地ボランティアを希望する声をきっかけに、学生とともに被災地支援活動を続けています。現地活動に加えて行っている「ハイゼックス(被災者個々に対応した食事を衛生的に提供出来る災害救援用炊飯袋)」を使った炊き出し法や、高齢者がいざという時自力で避難できる体力づくりを目的とした「ノルディックウォーキング」の普及は、大学周辺地域や学生たちの地元にも広がりをみせています。ともに活動した学生たちが卒業後、様々な現場でこれらの経験や知識・技術を広めてくれることに期待しています。
・防災活動は「つながり」が課題ですが、ご自身で感じる現状の課題についておしえてください。
大学教育を通して、学生たちに防災にかかわる指導も行っています。ともに活動した学生の多くは養護教諭となって全国各地で活躍しています。その養護教諭たちが学校現場で子どもたちに自分の言葉で伝えることができるよう指導すること、“防災の連鎖“を課題としています。加えて、私自身が私の身近にいてくださる防災の専門家の先生方と同じ目線で災害を視ることができる目を養えているか、自分の言葉で語れるか、“防災の連鎖“を教授できているかが課題となっています。
・ご自身の活動の中で、繋がれるといいなぁ(繋がってよかった)と思われる(地域、企業、団体、個人など)についてご紹介ください。
居住している地域や大学がある地域、いわゆる地元で、学生たちとともに防災・減災に関する活動をさせて頂いています。学生たちは地域の持つ課題を発見したり、その取り組みに意義を感じたりしているようで、地域から学ばせて頂いています。日本赤十字社においては本社や県支部の方々、奉仕団の皆さんと学びあえる貴重な機会を頂いています。常葉大学大学院では、先生や院生の皆さんと専門的な分野で知識・技術の教授を受けています。防災の視野に立つ繋がりだけでなく、様々な立場の方々と日常から繋がり、刺激しあい、学びあえることを大切にしていきたいと思います。
・TEAM防災ジャパンサイトについて、期待されることについてメッセージをお願いいたします。
TEAM防災ジャパンサイトは、多くの方々の思いや考えがいっぱい詰まったメッセージが掲載されています。このサイトに寄稿されている皆様のリレーには、「繋がる」の先に何かがあり、大いに期待できます。それが、様々なネットワークに組み込まれていくことを期待し、教育や地域活動にカテゴライズされた方々と手を携えていきたいと考えています。
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