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防災関連の最新ニュースをご紹介
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【歴史・教訓】常総・若宮戸、新堤防に記念碑 水害、後世に伝える/茨城
2015年9月の関東・東北豪雨で鬼怒川の氾濫による水害があった茨城県常総市若宮戸地区に、水害記念碑が建立され、21日に除幕式が開かれた。若宮戸地区にはもともと堤防がなく、堤防の役割を果たす自然の丘陵があったが、豪雨時に2カ所から水があふれ、民家が濁流にのまれた。記念碑は、国交省が水害後に整備した新しい堤防上に建立した。「水害復興の碑」と神達岳志市長が揮毫し、裏面には当時の被害状況のほか、水害後に同省が着手した治水対策「鬼怒川緊急対策プロジェクト」について記されている。除幕式で、神達市長は「当時はこの場所から最初に水があふれ、その後、下流の上三坂地区で堤防が決壊し、市の面積の3分の1が水没した」と振り返り、「水害を後世に伝え、防災先進都市としての歩みを進めたい」と決意を述べた。市は昨年9月、堤防が決壊した上三坂地区にも水害記念碑を建立している。【1月23日 茨城新聞より】
▼常総市 【水害記念除幕式を行いました】
https://www.facebook.com/joso.city/posts/1375678989202968 -
【歴史・教訓】各地で鎮魂の祈り=教訓継承、決意新たに-阪神大震災23年/兵庫
6434人が亡くなった阪神大震災は17日、発生から23年になった。兵庫県内の各地で追悼行事が営まれ、鎮魂の祈りがささげられた。神戸市中央区の東遊園地では、NPO法人などが追悼の集いを開き、約2万5000人が参加した。追悼式では、次男を亡くした同市の崔敏夫さんが遺族を代表し、「震災体験者として語ることが私の原動力。息子の分まで頑張ることが私の使命だ」と追悼の言葉を述べ、記憶の継承に尽力することを誓った。県なども正午前から、神戸市中央区の慰霊碑前で追悼式典を開催。県立舞子高校3年の後藤謙太さんも式典で「震災を経験していない世代が語り継ぎを始め、過去の教訓を未来に生かしていかなければならない」と話した。【1月17日 時事ドットコムより】
▼兵庫県 ひょうご安全の日のつどい
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk41/event/anzennohi.html -
【歴史・教訓】震災記憶、デジタル化で継承へ 関学大生呼び掛け/兵庫
阪神・淡路大震災から23年となる17日に神戸市中央区の東遊園地で開かれる追悼行事「1.17のつどい」に合わせ、関西学院大学の学生有志が、遺族ら来場者から震災に関わる写真や映像の提供を受け付ける。時間の経過や被災者の高齢化で資料が失われていく中、これまで表に出なかった資料をデジタルデータ化し、記憶の継承につなげる。記憶継承の取り組みは今年で3年目。過去のつどいでは、行事の様子を動画に記録してきたが、今回は正式につどいの実行委員会へ参画。資料提供の呼び掛けからデータ編集まで、活動を本格化させる。当日は、来場者が持ち寄る被災時や追悼行事、家族などの写真・映像を取り込み、その場でDVDにも記録し、提供者に手渡す。また、動画の撮影や編集を学ぶメディア情報学科2年生が中心となり、会場を回って来場者へのインタビューを行う。データはアーカイブとして保存し、震災24年を前にした催しなどでの一般公開を検討している。【1月15日 神戸新聞より】
▼阪神淡路大震災1.17のつどい「震災当時の映像や写真を東遊園地までお持ちください!!」
http://117notsudoi.jp/?p=370 -
【歴史・教訓】宮城・志津川高で意見交換 新地高、震災の教訓 継承活動/福島
福島県新地町の新地高校の生徒は9日、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県南三陸町にある志津川高校を訪れた。新地高生徒は震災の教訓を後世に伝える「おもひの木プロジェクト」を展開している。初の県外事業として企画し、「風化の防止やそのために高校生ができること」をテーマに語り合った。「語り部の活動を通じて当時の記憶を残していく」「地域のイベントに参加し積極的に若者が関わっていくべきだ」などの声が上がった。新地高の生徒は新年度以降、岩手県の高校生との交流も深め、震災の体験を伝える取り組みをスタートさせる計画である。【1月10日 福島民報より】
▼福島県立新地高校Facebook
https://www.facebook.com/shinchi.highschool/ -
【歴史・教訓】大火の教訓後世に、糸魚川でシンポ 糸魚川大火から1年/新潟
中心街の147棟を焼いた糸魚川大火発生から1年となった。復興に向かう歩みを確かめ合い、教訓を後世につなげていこうと、新潟県糸魚川市主催の「駅北復興まちづくりシンポジウム」が22日、糸魚川市民会館で開かれた。シンポジウムには約800人が参加し、被災地を校区に含む糸魚川小学校校長の渡辺寿敏さんと焼失した料亭「鶴来家」専務の青木資甫子さん、新潟日報販売店ニックひろせ社長の本間寛道さんが「大火の記憶」をテーマに語り合った。渡辺さんは、児童と商店街は被災前から交流してきたことや、被災した商店街を明るくしようと児童が花を飾る取り組みを始めたことなどを紹介した。本間さんは大火当時、公民館を店舗代わりに新聞を配り続け、「情報を届けるのが使命と考えた」と振り返った。青木さんは「被災地がコンパクトで住みやすく、にぎわいのある街になり、『糸魚川モデル』として全国から注目される街になることを願っている」と復興への思いを語った。【12月22日 新潟日報より】
▼国土交通省 全国の地方公共団体における災害の備えのために~「糸魚川大規模火災の経験を踏まえた、今後の復興まちづくり計画の考え方」の公表~
http://www.mlit.go.jp/report/press/toshi06_hh_000023.html -
【歴史・教訓】地震の歴史、痕跡学ぶ ジオパークガイド、布田川断層帯巡る/熊本
熊本地震の語り部活動に取り組む阿蘇ジオパークガイド約20人が23日、熊本地震を引き起こした熊本県南阿蘇村の布田川断層帯の掘削調査現場4カ所を見学した。同村では黒川地区や沢津野地区などの5カ所で、深さ数メートルの溝を掘って断層の側面を見るトレンチ調査を実施し、これまでに、周期的に地震を起こす活断層が阿蘇カルデラ内にあることを確認している。一行は熊本地震を起こした右横ずれ断層と、さらに古い時代の地震で発生した複数の地層のずれ方などを比較。電力中央研究所の上田圭一研究参事が「1万2000年ほど前から今までに熊本地震を含めて少なくとも5回の地震の痕跡を確認した」と説明した。【12月24日 熊本日日新聞より】
▼阿蘇ジオパークガイド協会
http://www.aso-geopark.jp/kyoukai/ -
【歴史・教訓】「当時の記憶をお寄せください」もう一度振り返る私の3.11/宮城
宮城県の復興情報発信プロジェクト「NOW IS.」では、東日本大震災の際に、宮城県で被災された方、震災直後宮城県の被災地を訪れた方を対象に【もう一度振り返る私の3.11】と題して、震災発生当時の記憶の寄稿を募集している。宮城県では、震災当時の体験や震災に対する考え、想いを寄稿してもらい、ウェブサイト「みやぎ復興情報ポータルサイト」に掲載することで、震災の記憶の風化防止につなげたいと考えているとのことである。詳しくは下記リンクより。【12月20日 宮城県より】
▼みやぎ復興情報ポータルサイト 「もう一度振り返る私の3.11」
http://www.fukkomiyagi.jp/my311/ -
【歴史・教訓】淡路で「震災23年 震災の消えた傷跡と神戸の壁遺構達の写真展」/兵庫
阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受けた被災地の写真と現在を比べた「震災23年 震災の消えた傷跡と神戸の壁遺構達の写真展」が、兵庫県淡路市の北淡震災記念公園で開かれている。震災にも耐え残った神戸市長田区の若松市場の防火壁を「神戸の壁」と名付けて保存運動を展開している現代美術作家の三原泰治さんが代表を務める「リメンバー神戸プロジェクト」が開催。現在同公園に移設されている神戸の壁周辺や三宮センター街、神戸市役所など被災した当時の写真と現在の写真を対比させたパネルが展示されている。東日本大震災などでも震災遺構の保存活動を行っている三原さんは「震災から23年となり、被災した当時の状況や教訓が忘れられている。神戸の壁も写真パネルもモノとして残すことで教訓を伝えることができる。歴史的資産としていかして継承、発展させていきたい」と語る。【12月19日 産経ニュースより】
▼北淡震災記念公園
http://www.nojima-danso.co.jp/index.html -
【歴史・教訓】御嶽山噴火「記録残す」 知事、山びこの会に意向/長野
長野県の阿部守一知事は15日、御嶽山噴火災害の被災者家族らでつくる「山びこの会」と県庁で初めて面会し、「地元関係者を含めた災害への対応や、遺族の皆さんの思いを記録に残し、風化を防ぎたい」とし、噴火災害を後世に伝える必要性を述べた。同会は、行方不明者の捜索への協力のほか、遺品展示などで噴火災害を伝える「火山防災ミュージアム(仮称)」の設立や、2014年の噴火当時の火山防災対策などについて第三者機関による検証を要望。知事は捜索について、規制区域内の安全対策が不十分との認識を示し、「入山可能な環境を早くつくるために地元を支援したい」とした。【12月15日 信濃毎日新聞より】
▼山びこの会
https://www.facebook.com/yamabiko.ontake/ -
【歴史・教訓】消防指揮車を道の駅に 雲仙・普賢岳災害で使用/長崎
雲仙・普賢岳の噴火災害時に長崎県の旧深江町(現・南島原市)消防団の車両として被災地で使用された消防指揮車が南島原市の道の駅「みずなし本陣ふかえ」で展示されることになり、13日、現地で贈呈式が行われた。今年8月に役目を終え、廃車されることになったが、「噴火災害の記憶を後世に伝えるために残したい」と、深江布津ライオンズクラブが同市から車両を引き取り、道の駅に寄贈した。噴火災害当時、深江町消防団長として指揮車を運転した同市商工会の石川嘉則会長は「悪路が続く災害現場での活動は大変だったが、指揮車が導入されて行動範囲が広がった。展示することで、自然災害について考える機会が増えればうれしい」と話した。【12月14日 読売新聞より】
▼道の駅みずなし本陣
http://mizunashi-honjin.co.jp/ -
【歴史・教訓】「災害」語り部グループらが交流会 阿南/徳島
昭和南海地震や阪神・淡路大震災の語り部らが意見を交わす「災害を語り継ぐワークショップ」が9日、徳島県阿南市の福井公民館であり、語り部グループや自主防災会の会員ら約30人が参加した。ワークショップは、淡路市の「北淡震災記念公園震災の語りべボランティア」が語り部同士の交流を広げようと、各団体などに呼び掛けて初めて開いた。阿南市や美波、牟岐、海陽の3町のほか、兵庫県淡路市の語り部グループの会員らが当時の体験談などを発表した。意見交換会では、参加者から「津波や地震の怖さを認識している人が増えてきた実感がある」との発言があった一方、「体験者が減ってきているのは深刻な問題。何か別の方法で語り継ぐことを考えなければ」といった意見が出された。
【12月10日 徳島新聞より】
▼北淡震災記念公園 災害を語り継ぐワークショップin徳島
http://nojima-danso.co.jp/asset/00032/pdf/tokushima.pdf -
【歴史・教訓】600年ごとに大津波=先島諸島、過去4回-静岡大など
静岡大や琉球大などの調査で、1771年の八重山地震で大きな津波被害を受けた沖縄・先島諸島が、およそ600年ごとに大津波に見舞われていたことが9日までに分かった。八重山地震は琉球海溝付近を震源とし、「明和の大津波」と呼ばれる津波が最大で標高30メートルまで陸地をさかのぼったとされる。静岡大などの研究チームは、沖縄県・石垣島の牧場に溝を掘り地層を調査。津波で流された砂の地層や打ち上げられた石などが4層見つかった。地層には複数の地割れがあり、激しい揺れがあったと推測された。琉球海溝ではプレートのひずみが複数の小さな地震で解放され、巨大地震を繰り返しにくいとの見方を覆した。静岡大の北村晃寿教授は「地震発生の多様性を考える上で助けになる」と話している。【12月9日 時事通信より】
▼静岡大学 「先島諸島では1771年八重山津波と同規模の津波が過去2000年間に約600年の間隔で4回起きていた 」
http://www.shizuoka.ac.jp/pressrelease/pdf/2017/PressRelease_52.pdf -
【歴史・教訓】<東日本大震災>被災者の暮らしの記憶後世に 仮設住宅展示へ/宮城
東日本大震災で被災した宮城県亘理町で、実際に使われたプレハブ仮設住宅を展示する計画が進んでいる。町を支援するNPO法人セリアの会が企画。仮設住宅の展示例は2004年に中越地震が起きた新潟県であり、震災の被災地では先駆的な取り組みになる。セリアの会は町の協力で荒浜地区に被災住民ら向けの交流・研修施設の建設を計画しており、その敷地内に江下地区の中央工業団地仮設住宅にある2戸を本年度内に移設する。移設後は住宅内部を見学できるようにし、施設を訪れた人が語り合う場にもする。セリアの会理事長で、イスラエル系インドネシア人の音楽家セリア・ダンケルマンさんは町民との対話を通じ、仮設住宅での暮らしも被災者の貴重な足跡だと感じたという。東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授は「仮設住宅は、災害への対応過程を示してくれる重要な物。経験や記憶を伝える実物を見ることは学びにつながるので、取り組みに注目したい」と話す。【12月8日 河北新報より】
▼NPO Celia Circle・特定非営利活動法人 セリアの会
https://www.facebook.com/NPO-Celia-Circle特定非営利活動法人-セリアの会-128832717145267/ -
【歴史・教訓】津波伝える石碑、データベースに 民博、新情報求む
過去の津波被害を記録した全国各地の石碑や寺社の情報をまとめたデータベース(DB)を、国立民族学博物館が作り、ネット上で公開している。新たな情報があれば一般の人も書き加えることができるのが特徴で、全国的に珍しい取り組みという。11月6日に公開されたDBには、3日時点で計292件(11道府県)を登録。江戸期の安政地震や昭和の南海地震、平成の北海道南西沖地震、東日本大震災などに関する石碑や銘板、慰霊塔を民博の研究者が現地調査し、碑文の内容や所在地を写真や地図をつけてまとめている。担当の日高真吾准教授は「津波がどこまで来て、どんな被害が出たか、何に気をつけるべきか。過去の記録は各地に残っているが、忘れられたものも多い。将来の防災に役立てるため、埋もれている記憶をみんなで掘り起こして共有したい」と話す。【12月4日 朝日新聞より】
▼国立民族学博物館 津波の記憶を刻む文化遺産
http://sekihi.minpaku.ac.jp/ -
【歴史・教訓】長野県北部震度6弱から3年 白馬で防災シンポ
長野県北部で2014年11月に最大震度6弱を観測した地震から3年となった22日、大きな被害が出た北安曇郡白馬村で震災体験から防災の教訓を学ぶシンポジウムが開かれた。同村と県北アルプス地域振興局が主催し、約200人が参加。被害が集中した同村堀之内地区の柏原明美さんや津滝君和さんら村民4人がパネリストとして登壇した。地震では多くの家屋が被害を受けたが、住民同士の助け合いが奏功し、死者はゼロだった。自宅の下敷きになっていたところを近所の人に救助された津滝さんは、「地域全体が家族みたいなお付き合いで、家族構成も知っている」とし、地域のつながりが早急な救助に役立ったと強調した。柏原さんは「堀之内では300年前にも地震があったが、今起きるとは全然考えていなかった」とし、日頃の防災意識の大切さを訴えていた。【11月23日 信濃毎日新聞より】
▼長野県 「神城断層地震から学ぶ」防災シンポジウムを開催します
https://www.pref.nagano.lg.jp/kitachi/kitachi-somu/pressreleases/291117press.html -
【歴史・教訓】日米連携で震災記憶伝承 多賀城市と米研究所が覚書/宮城
宮城県多賀城市は16日、米ハーバード大ライシャワー日本研究所と、震災アーカイブの連携・協力に関する覚書を締結した。市が運営する震災アーカイブ「たがじょう見聞憶」の文書や写真、動画などを、日本研究所のプロジェクトで全国の災害情報などを集約する「日本災害デジタルアーカイブ(JDA)」に提供、一元的に利用できるようにする。来年3月11日までに運用開始を目指す。「見聞憶」は多賀城市が2014年に運用を始めた。市は2013年に東北大災害科学国際研究所と防災・減災に向けた連携協定を結び、災害研が見聞憶に協力。災害研は、日本研究所と共同で各種災害アーカイブをJDAで一元的に利用できる参加型情報サイトづくりを進めてきた。日本研究所が地方自治体と協定を結ぶのは初めてである。【11月17日 河北新報より】
▼たがじょう見聞憶
http://tagajo.irides.tohoku.ac.jp/index -
【歴史・教訓】狩野川台風の記憶、次代へ 流域で防災教育実践校広がり/静岡
国土交通省沼津河川国道事務所と狩野川流域7市町などでつくる「狩野川台風の記憶をつなぐ会」が2016年度から始めた流域周辺小学校での防災・河川環境教育の授業が、徐々に広がりをみせている。2017年度は実践校が前年度より1校増え、4市町4校で4年生を対象に実施した。本年度モデル校となった長泉町立南小で8日、「風水害からくらしを守る」をテーマに授業が開かれた。担任の渡辺亜夕教諭が「水害から命を守るためにできることは何か」と問いかけ、児童は「どこに逃げるか家族で話し合う」「テレビやラジオ、スマホで情報を確認する」などと、事前に準備すべきことや災害後に取るべき行動を挙げた。清水町立南小は11月初め、伊豆市熊坂で被災した西島萬徳さんの体験談を聞いた。男子児童は「災害に遭った時の行動を普段から考えるのが大事だと思う」と話し、女子児童も「災害に遭っても、『生きる』と強く思うことが大事だと分かった」と感想を語った。同事務所の担当者は防災教育の狙いについて「過去の大災害を風化させることなく、今生きている人たちに防災の大切さを伝えていく」と話している。【11月16日 静岡新聞より】
▼沼津河川国道事務所 狩野川台風の記憶をつなぐ会
http://www.cbr.mlit.go.jp/numazu/river/tsunagu/index.html -
【歴史・教訓】津波の教訓を後世に 気仙沼・鹿折に記憶石建立/宮城
東日本大震災の津波の教訓を伝える石碑「津波記憶石」が宮城県気仙沼市鹿折地区に完成し12日、除幕式があった。同市錦町の災害公営住宅「市営鹿折南住宅」に隣接する公園に建てられた。鹿折地区の街づくり団体の代表らがつくった建立実行委員会の意見を踏まえ、全国の墓石業者でつくる全国優良石材店の会(全優石)がデザインなどを決めた。石碑を囲む三つの石板には、地域の中学生ら82人が寄せた津波の教訓や将来への誓いが刻まれている。全優石は被災3県で石碑の建立を進め、県内では3カ所目。全優石の吉田剛会長は「亡くなった方を慰霊し、津波の恐ろしさを風化させない役割を果たしてほしい」と期待した。【11月14日 河北新報より】
▼全優石津波記憶石プロジェクト
https://www.tsunami-kioku.jp/ -
【イベント】「三陸防災復興博」19年に開催…イベント多彩/岩手
岩手県の達増知事は6日の定例記者会見で、東日本大震災で被災した沿岸部の復興状況を国内外に発信する「三陸防災復興博」(仮称)を2019年に開催すると発表した。10日に準備委員会を設立し、年度内にも基本計画を策定する。2019年6~9月の60日間程度、沿岸部と住田町の計13市町村を会場にイベントを開く方針である。具体的には、JR山田線宮古―釜石駅間の移管により久慈―盛駅間が一本につながる三陸鉄道の駅を活用したイベントや、震災の語り部によるツアーなどが検討されている。【11月7日 読売新聞より】
▼岩手県 三陸防災復興博(仮称)準備委員会の設立について
http://www.pref.iwate.jp/governor/kaiken/54216/060101.html -
【歴史・教訓】丹波豪雨の教訓を映像に 防災教材の製作スタート/兵庫
2014年の丹波豪雨の記憶や教訓を映像にまとめて学校教育に生かそうと、兵庫県丹波市とNPO法人「SEEDS Asia」が防災ビデオ教材の製作に取り組んでいる。6日に撮影がスタートし、被災した同市市島町の住民や市島中学校の生徒らにカメラを向けて当時の体験を聞き取った。編集した教材は来年度から市内の小中学校で使う。ビデオ教材にはインタビューのほか、被災時の映像や砂防ダムの説明なども盛り込む。市島中では1~3年生の有志17人が収録に参加した。家の周りが泥水で海のようになった光景や、ボランティアと助け合った記憶をたどり、「災害なんて起きないと思っていたけど今は怖い気持ちが強い」「泥掃除などを大人も子どもも関係なく力を合わせたことが大事だと思う」と率直な言葉を映像に刻んだ。【11月6日 神戸新聞より】
▼特定非営利法人SEEDS Asia 日本 活動ブログ
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